お葬式・葬儀で使われるクラシック音楽

葬送系の有名なクラシック音楽の名曲まとめ

お葬式や葬儀で使われる機会がある有名なクラシック音楽の名曲をまとめてご紹介。

ネットでの検索結果を参考にしているので、本当にお葬式・葬儀で使われているのか確証はないが、確かに一つの傾向にそった選曲と思われる。

作曲家別のクラシック音楽の有名な曲については、こちらの目次ページ「有名なクラシック音楽の名曲・代表曲」を是非ともご参照いただきたい。

曲目一覧

アルビノーニのアダージョ
「日本や欧米では葬儀のとき最も使われている曲の一つ」だそうだ(Wikipediaより)
サミュエル・バーバー『弦楽のためのアダージョ』
アメリカではジョン・F・ケネディの葬儀で使用され有名になった。日本では昭和天皇の崩御の際にNHK交響楽団の演奏が放映された。
モーツァルト『アヴェ・ヴェルム・コルプス』
聖母マリアより生まれ出でしキリストへの感謝と賛美
モーツァルト『レクイエム』
おそらく第8曲『ラクリモーサ(涙の日)』が葬儀と相性が良さそう
フォーレ「レクイエム」より第4曲『ピエ・イエズ』
曲名の意味は「慈悲深き主イエスよ」。当時の聖歌隊におけるボーイソプラノを意識した音域で書かれた合唱曲。
ヘンデル『サラバンド』
1984年のスタジオジブリ作品「風の谷のナウシカ」サントラの『ナウシカ・レクイエム』にも良く似たメロディが登場する。
ヘンデル『オンブラ・マイ・フ/ラルゴ』
タイトルの「オンブラ(Ombra)」とはイタリア語で「影」の意味。曲中では木陰を表している。
パッヘルベル『カノン』
お葬式や葬儀に限らず、学校の卒業式や式典などの行事における定番BGMの一つ
J.S.バッハ『G線上のアリア』
ドラマ「相棒」や劇場版アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」などでBGMに使われた
J.S.バッハ『主よ人の望みの喜びよ』
教会カンタータ「心と口と行いと生活」に登場するメロディ
グノー『アヴェ・マリア』
100年の時を越えたバッハとグノーのコラボレーション作品
シューベルト『アヴェ・マリア』
世界三大アヴェ・マリアの一つ
シューベルト『セレナーデ(セレナード)』
恋人に対する切々たる思いを、マンドリンを模した伴奏の上に歌いあげる。
マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲
その美しい旋律には後に歌詞が付けられ『マスカーニのアヴェマリア』として親しまれている。
ラフマニノフ『ヴォカリーズ』
ヴォカリーズとは歌詞を伴わない発声練習や歌唱法を意味する
ショパン 前奏曲『雨だれ』
当時健康状態が悪化していたショパン。暗くて重々しい中間部はショパンの死への恐怖心が反映されていると考える説もあるようだ。
ショパン『別れの曲』
12の練習曲より。海外では『悲しみ』『親しみ』または『別れ』などと呼ばれる。
ドビュッシー『月の光』
穏やかな月の光は 悲しくそして美しく 枝に止まる鳥を夢にいざなう
ドビュッシー『夢』
フランスの作曲家ドビュッシーによる1890年頃のピアノ曲。『夢想』または『夢想曲』とも題される。
シューマン『トロイメライ』
曲名の「トロイメライ」には「夢想」「空想」といった意味がある
マスネ『タイスの瞑想曲』
オペラ「タイス」には一種の宗教的なエロティシズムがあるとの指摘もあるようで、果たして葬式・葬儀のBGMとして相応しいかは疑問。
グリーグ 組曲「ペール・ギュント」より『ソルヴェイグの歌』
原作では主人公ペール・ギュントはソルヴェイグに子守唄を歌ってもらいながら永眠する。お葬式・葬儀のBGMとしても内容的に相性は良さそうだ。
タルレガ『アルハンブラの思い出』
TBSラジオ番組「永六輔の誰かとどこかで」や、スタジオジブリのアニメ映画「思い出のマーニー」などで有名なギター独奏曲。
ラヴェル『亡き王女のためのパヴァーヌ』
「亡き王女」とは、スペイン王フェリペ4世の娘マルガリータ王女(Margaret Theresa of Spain/1651-1673)。故人をモチーフとした楽曲ということで、お葬式・葬儀のBGMにも用いられるということだろうか。
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」第2楽章
第2楽章のメロディには歌詞がつけられ、『家路』、またはキャンプソング『遠き山に日は落ちて』として知られている。お葬式・葬儀に関連付けるとしたら前者だろう。
チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」第4楽章
チャイコフスキーが亡くなる9日前に初演された最後の交響曲。追悼コンサートでは、観客からはすすり泣く声が聞かれ、誰もすぐには席を立とうとしなかったという。
マーラー 交響曲第5番 第4楽章 アダージェット
映画「ベニスに死す」サントラに使われた。マーラーが当時付き合っていた女性アルマへの音楽によるラブレター(後に結婚)。
ベートーヴェン ピアノソナタ第8番「悲愴」第2楽章
第二楽章冒頭の叙情的なメロディはテレビCMで頻繁に用いられている
ベートーヴェン ピアノソナタ第14番「月光」第1楽章
ベートーヴェンの死後、詩人のルートヴィヒ・レルシュタープが第1楽章を「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と表現。以後『月光ソナタ』の愛称が定着した。
ベートーヴェン 交響曲第7番 第2楽章
ワーグナーに「不滅のアレグレット」と絶賛された第2楽章の重厚で情感あふれるメロディ。その重苦しさは葬送行進曲にも感じられる。

葬送行進曲

ショパン 葬送行進曲(ピアノソナタ第2番)
全体に悲劇的かつ陰鬱。第3楽章の葬送行進曲など、当時のポーランドの悲劇的状況を反映したものではないかとも言われるが、ショパンの真意は定かでない。レトロゲームでゲームオーバー時のBGMとして使われることがあった。
ベートーヴェン ピアノソナタ第12番「葬送」
第3楽章「ある英雄の死を悼む葬送行進曲」は特に評価が高く、ショパンはベートーヴェンの曲中でもこのソナタを特に好んでいたという。
ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」
葬送行進曲と題された第2楽章は、英雄を送る重苦しい葬列のメロディ。
グノー『操り人形の葬送行進曲』
スリラー映画の巨匠ヒッチコック監督のテーマ曲として世界的に有名

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