ベートーヴェンの有名な曲・代表曲

ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven/1770–1827)

後世の音楽家たちに多大な影響を与えたドイツの作曲家・ピアニスト、ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven/1770-1827)の有名なピアノ曲、協奏曲、交響曲、歌曲などの一覧ページ。

ベートーヴェン肖像画

ベートーヴェン以外の有名なクラシック音楽作曲家の作品解説については、こちらのページ「有名なクラシック音楽の名曲・代表曲」で作曲者別の一覧にまとめている。

ピアノソナタ

ピアノソナタ第8番 悲愴
第二楽章の冒頭部分の叙情的なメロディは、テレビCMで頻繁に用いられている。
ピアノソナタ第14番 月光
ベートーヴェンが31歳のときの作品で、弟子であり恋人でもあったイタリアの伯爵令嬢ジュリエッタ・グイチャルディに捧げられた。
ピアノソナタ第23番 熱情
ベートーヴェンの全作品中においても、燃えるような激しい感情と寸分の隙もない音楽的構成の一致から、最高傑作の中のひとつに数えられる。
ピアノソナタ第12番 葬送
第4楽章では、日本の民謡「証城寺の狸囃子(しょうじょうじのたぬきばやし)」とよく似たメロディーが登場する。
ピアノソナタ第17番 テンペスト
『テンペスト』という通称は、弟子のシントラーがこの曲とピアノ・ソナタ第23番の解釈について尋ねたとき、ベートーヴェンが「シェイクスピアの『テンペスト(The Tempest)』を読め」と言ったとされることに由来している。
ピアノソナタ第21番 ワルトシュタイン
フェルディナント・フォン・ヴァルトシュタイン伯爵(Graf Ferdinand von Waldstein)に献呈したことから命名されたという。
ピアノソナタ第24番 テレーゼ
前作23番「熱情」以来4年ぶりのピアノソナタ。テレーゼ・フォン・ブルンスヴィック伯爵令嬢に捧げられた。
ピアノソナタ第25番 かっこう
第一楽章の曲想から「かっこう」と呼ばれる短い簡素なソナタ作品
ピアノソナタ第26番 告別
ナポレオン軍の侵攻を避けてウィーンを逃れたルドルフ大公のエピソードが曲に織り込まれているという。

ソナタ

ヴァイオリンソナタ第5番 「春」
ベートーヴェンのヴァイオリンが織りなす「春のソナタ」
ヴァイオリンソナタ第9番 クロイツェル
クロイツェル・ソナタとして親しまれるヴァイオリンソナタの傑作
チェロソナタ集(第1番~第5番)
チェロの新約聖書と称賛される室内楽曲の傑作。第3番イ長調が特に有名。

交響曲

「英雄」(エロイカ) 交響曲第3番
皇帝に即位した英雄ナポレオンに激怒 「彼もまた俗物であったか」
「運命」 交響曲第5番
ベートーヴェンの弟子が「冒頭の4つの音は何を示すのですか?」と問うと、「運命はこのように扉をたたくのだ」とベートーヴェンが答えたという。
「田園」 交響曲第6番
田園の晴れやかな情景を描いた晴朗で親しみやすいメロディー
交響曲第7番
ベートーヴェンの交響曲中でも最もリズミカルで明るい曲想を持つ作品。ドラマ「のだめカンタービレ」オープニング曲としても有名。
交響曲第9番(第九)
年末の風物詩とも言えるベートーヴェンの第九は、ロンドンのフィルハーモニー協会が作曲を依頼し、1824年に完成された交響曲。
歓喜の歌(喜びの歌) 合唱の歌詞と意味 ドイツ語の読み方
ドイツの詩人シラーの詩に基づくベートーヴェンの合唱付き交響曲

協奏曲

ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
「ヴァイオリン協奏曲の王者」・「三大ヴァイオリン協奏曲」とも称される傑作
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
「皇帝」と呼ばれたピアノ協奏曲 演奏時間・編成ともに最大規模

劇付随音楽・序曲

トルコ行進曲
劇付随音楽「アテネの廃墟 The Ruins of Athens」の一つで、ピアノ変奏曲作品76の主題が転用された作品。
エグモント序曲
ゲーテの戯曲を題材とするベートーヴェン作曲の劇付随音楽
コリオラン序曲
古代ローマの将軍コリオラヌスを題材とした戯曲に感銘

歌曲

御身を愛す(君を愛す) Ich liebe dich
イッヒ・リーベ・ディッヒ。ドラマ「北の国から」主題歌に似てる?
マーモット(旅人の歌)
今日では、歌曲としてではなく、ピアノソロやバイオリン向けの演目として用いられることが多いようだ。
花売り 歌詞の意味
ベートーヴェン歌曲『マーモット』に別の日本語歌詞をつけた日本の歌曲。初学者向けのピアノ曲としても使われる。
自然における神の栄光
天は永遠の栄光を讃え 神の御名は響き渡る

ピアノ曲・その他

エリーゼのために
「情熱の花(ザ・ピーナッツ)」、「キッスは目にして(ザ・ビーナス)」などの日本のポップスの原曲として知られる。
バガテル ピアノ曲
初期の『7つのバガテル』op.33、後期の『11の新しいバガテル』op.119、そして晩年の『6つのバガテル』op.126について解説
「美しいミンカ」の主題による変奏曲
19世紀初頭のドイツやオーストリアで流行し、ベートーヴェン以外にもフンメルやウェーバーといった作曲家らが同曲の変奏曲を扱っている。
ウェリントンの勝利(戦争交響曲)
ナポレオン戦争でのイギリス軍の勝利を描いた交響詩的作品
ロマンス第1番 ト長調
ベートーヴェン作曲によるヴァイオリンと管弦楽のための小曲
ロマンス第2番 ヘ長調
抒情的で甘美な旋律によるベートーヴェンのロマンス作品

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