サラバンド(ヘンデル)Sarabande

ヘンデル「ハープシコード組曲 第2集」より第4曲

『サラバンド(Sarabande)』は、ヘンデル作曲『ハープシコード組曲 第2集』の第4曲(HWV437)。

ハープシコードとは、大型のチェンバロのこと。フランス語では「クラヴサン(Clavecin)」と呼ばれる。

【YouTube】サラバンド Sarabande

バリー・リンドンのサントラでも有名に

スタンリー・キューブリック監督による1975年公開の映画『バリー・リンドン(Barry Lyndon)』で、サントラとしてこの『サラバンド』が使用された。

映画『バリー・リンドン』は18世紀のヨーロッパが舞台。成り上がり貴族バリー・リンドンの恋と野心、決闘と詐欺の半生を、徹底したリアリズムの手法で描く。18世紀のバロック音楽、古典派音楽がサントラとして用いられている。

ソプラノ歌手サラ・ブライトマンによるカバー

『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』、『オペラ座の怪人』などで知られるイギリスのソプラノ歌手サラ・ブライトマンが、ヘンデル『サラバンド(Sarabande)』をポップスとのクロスオーバー風にカバーしている。

このサラ・ブライトマンによるカバー盤は、テレビ朝日のニュース番組「ニュースステーション」のオープニング・テーマ曲として2002年7月から 2003年9月まで使用された。

ベスト・オブ・サラ・ブライトマン

同曲は、サラ・ブライトマンのベストアルバム「ベスト・オブ・サラ・ブライトマン」(上ジャケット)の最終トラックに収録されている。

スタジオジブリ作品「風の谷のナウシカ」にも登場?

ヘンデル作曲『サラバンド』のメロディーは、宮崎駿監督のアニメ映画「風の谷のナウシカ」挿入歌として登場している(1984年)。

アニメ映画「風の谷のナウシカ」

『サラバンド』が使われている(と思われる)曲は、幼い少女が「ラン、ランララランランラン・・・」と寂しげに歌う『ナウシカ・レクイエム』

『ナウシカ・レクイエム』の冒頭・前半部分のメロディーが、ヘンデル作曲『サラバンド』のそれと非常によく似ている。

原曲についての公式発表はないようだが、『サラバンド』のメロディーがアレンジされていることはほぼ間違いないだろう。

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