グノーのアヴェマリア Ave Maria

100年の時を越えたバッハとグノーのコラボレーション作品

『アヴェマリア(グノー/バッハ)』は、J.S.バッハの『平均律クラヴィーア曲集』第1巻の第1曲「前奏曲」を伴奏に、フランスの作曲家.グノーが主旋律を付けて1859年に発表した讃美歌。

単に『グノーのアヴェ・マリア』とも呼称され、『シューベルトのアヴェマリア』、『カッチーニのアヴェマリア』と並ぶ3大アヴェマリアの一曲として世界中で親しまれている。

なお、グノー『アヴェマリア』以外の他の作曲家による有名なアヴェマリアについては、こちらの特集ページ「アヴェマリア Ave Maria 有名な曲」を是非参照されたい。

【試聴】アヴェマリア(グノー)

歌詞は有名な「受胎告知」のシーン

『グノーのアヴェ・マリア』をはじめてとして、各作曲家による『アヴェ・マリア』の歌詞として用いられているラテン語の祈祷文の冒頭には、新約聖書において天使ガブリエルがマリアにイエスの受胎を告げる「受胎告知(じゅたいこくち)」のセリフが登場する。

「マリアよ、おめでとう。あなたは恵まれた方。主があなたと共におられます」(ルカ福音書 1:28)。

この「受胎告知」の場面は西洋絵画で頻繁に題材として用いられており、特にレオナルド・ダ・ヴィンチ「受胎告知」は、学校の教科書などでも目にする機会が多いと思われる。

『アヴェ・マリア』の歌詞と日本語訳についてはこちらのページを参照されたい。

バッハ「平均律クラヴィーア曲集」とは?

グノー『アヴェマリア』誕生の元となった「平均律クラヴィーア曲集(Das wohltemperierte Clavier)」第1巻は、長短24調による前奏曲とフーガからなる曲集で、1720年頃に作曲された。

「クラヴィーア(Clavier)」とは、ドイツ語で「鍵盤楽器」を意味し、代では一般的にピアノを意味する。ピアノ学習者のバイブルとして重用された。

グノーの有名な作品は?

フランスの作曲家シャルル・フランソワ・グノー(Charles François Gounod/1818-1893)の有名な作品としては、『グノーのアヴェ・マリア』と同時期の1859年に初演されたオペラ『ファウスト Faust』が特に広く知られている。

同作はドイツの詩人ゲーテによる『ファウスト 第一部』に基づくオペラであり、グノーにとって最初に大成功を収めたオペラ作品である。日本で最初に上演されたオペラ(1894年)としても知られ、その上演日である11月24日は「オペラの日」として記念日とされている。

他にグノーの作品としては、アルフレッド・ヒッチコックのテレビシリーズでテーマ音楽に用いられた管弦楽曲『操り人形の葬送行進曲』も世界的に有名。

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