セレナーデ シューベルト 歌詞の意味・和訳

シューベルト(Franz Peter Schubert/1797–1828)

『セレナーデ』(Ständchen/シュテントヒェン)は、シューベルト歌曲集『白鳥の歌 Schwanengesang』(D957)第4曲。

シューベルト歌曲の中で最も有名なものの一つ。恋人に対する切々たる思いを、マンドリンを模した伴奏の上に歌いあげる。

歌曲集『白鳥の歌』は、3人の詩人(レルシュタープ、ハイネ、ザイドル)による詩集から採られた14曲から成り、『セレナード(セレナーデ)』はレルシュタープの詩による7曲の歌曲の一つ。

なお、歌曲集『白鳥の歌』はシューベルトの死後に出版社や友人たちがまとめたものであり、歌曲集としての連続性はない。

【試聴】シューベルト『セレナード(セレナーデ)』 

歌詞の意味・和訳

Leise flehen meine Lieder
Durch die Nacht zu Dir;
In den stillen Hain hernieder,
Liebchen, komm’ zu mir!

僕の歌が優しく訴えかける
夜の間 君に
静かな木立へ降りてきて
愛しい人よ 僕の所へおいで!

Flüsternd schlanke Wipfel rauschen
In des Mondes Licht;
Des Verräthers feindlich Lauschen
Fürchte, Holde, nicht.

ささやくような木々のざわめき
月の光の中で
悪い奴に立ち聞きされても
恐れないで 愛しい人よ

Hörst die Nachtigallen schlagen?
Ach! sie flehen Dich,
Mit der Töne süßen Klagen
Flehen sie für mich.

ナイチンゲールが鳴いているね
ああ!彼らも君に訴えかける
甘い嘆きの歌で
君を想う僕のために

Sie verstehn des Busens Sehnen,
Kennen Liebesschmerz,
Rühren mit den Silbertönen
Jedes weiche Herz.

ナイチンゲールは分かっている
この胸の想いを 恋の痛みを
彼らの銀色の音色は
すべての優しい心を動かす

Laß auch Dir das Herz bewegen,
Liebchen, höre mich!
Bebend harr’ ich Dir entgegen!
Komm’, beglücke mich!

君も心を動かして
愛しい人よ 聞いてほしい!
震えながら 僕は君を待ってるんだ!
来て 僕を喜ばせてくれ!

ナイチンゲールとは?

歌詞に登場するナイチンゲール(Nightingale)とは、スズメ目ヒタキ科に属するサヨナキドリ(小夜啼鳥)のこと。ヨナキウグイス(夜鳴鶯)とも呼ばれる。

サヨナキドリ

写真:サヨナキドリ(出典:Wikipedia)

ナイチンゲールが歌詞に登場する世界の歌としては、ウクライナ歌曲『キエフの鳥の歌』、フランスの童謡『ひなげし(かわいいコクリコ)』などがある。

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