クリスマス・イブ 山下 達郎
クリスマスソング/雨は夜更け過ぎに 雪へと変わるだろう
『クリスマス・イブ』は、山下達郎による1983年のアルバム「Melodies」に収録されたクリスマスソング。
1986年にシングルカットされ、ミリオンセラーを記録する大ヒットとなった。JR東海「クリスマス・エクスプレス」CMソング(1989年~1992年)としても一時期人気を博した。
ジャケット写真:クリスマス・イブ (30th ANNIVERSARY EDITION)
【試聴】クリスマス・イブ 山下達郎
メロディのベースはカノン進行
この曲は、クラシックの名曲『パッヘルベルのカノン』に見られるコード進行を採用していることで知られている。
これは、2小節単位で和声(コード)が循環する「カノン進行」と呼ばれ、非常に快く耳に響くため、バロック期から現代に至るまで多くの作曲家が愛用しているコード進行。
カノン進行を取り入れた有名な楽曲としては、ZARD 『負けないで』 、赤い鳥 『翼をください』、ヴィレッジ・ピープル 『Go West(ゴーウェスト)』、岡村孝子 『夢をあきらめないで』などがある。
JR東海「クリスマス・エクスプレス」CMが人気に
「クリスマス・エクスプレス」は、東海旅客鉄道(JR東海)が1989年~1992年に展開していたテレビCM。テーマ曲は山下達郎『クリスマス・イブ』。
日本国有鉄道(国鉄)から分割民営化して1987年に発足したJR東海は、基幹路線である東海道新幹線をテーマとしたイメージCM「エクスプレスシリーズ」を展開していた。
【試聴】傑作集 CM編「JR東海 シンデレラエクスプレス」
88年は深津絵里、89年は牧瀬里穂
1988年に放映されたクリスマス編では、当時15歳の深津絵里が主演を果たし、遠距離恋愛のカップルが新幹線でクリスマスに再会を果たすストーリーで、当時の話題を集めた。
翌年(1989年)から始まった「クリスマス・エクスプレス」編では、当時17歳の牧瀬里穂が、クリスマスイブに故郷に帰ってくる彼を駅の改札口で待つシーンを好演した。「クリスマス・エクスプレス」シリーズの中ではおそらく最も人気の高い作品。