「雪やこんこ あられやこんこ」の歌い出しで親しまれている『雪(ゆき)』は、1911年の『尋常小学唱歌(二)』初出の文部省唱歌。
100年近く前の曲だけに、「こんこ」といった若干古めかしい表現が見られるが、今日では逆にその古さが味わい深い。「雪やこんこん」と覚えている方も少なくないだろう。
ちなみに、「こんこ」の正確な意味・語源は不明だが、「来む」(来い = 降れ)と関係があるとのこと。
雪の量が多くなると、木々の枝に雪が積もることがある。歌詞の中ではその様子が『枯木残らず 花が咲く』と歌われており、いわゆる「雪の花(雪の華)」として冬の風物詩とされている。雪が咲かせる美しい純白の花々。
雪の下では、来るべき春に備えて硬いつぼみ達がじっとその時を待っている。雪の花は、厳しい冬の寒さを耐え、春の到来を待ち望む人々の思いが咲かせる心の花なのだろう。
雪やこんこ あられやこんこ
降っては降っては ずんずん積もる
山も野原も わたぼうしかぶり
枯木残らず 花が咲く

雪やこんこ あられやこんこ
降っても降っても まだ降りやまぬ
犬は喜び 庭かけまわり
猫はこたつで丸くなる
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