コヴェントリーキャロル
Coventry Carol

クリスマスキャロル/幼な子イエスに捧げる聖母マリアの子守歌

大聖堂で有名なイングランドの都市シティ・オブ・コヴェントリー(City of Coventry)では、かつて教会で聖書の物語を描いた神秘劇(Mystery plays)が演じられ人気を博していた。下写真は現在のコヴェントリー大聖堂。

この劇の中で歌われた『Coventry Carol コヴェントリーキャロル』は16世紀頃に書かれたもので、今日ではクリスマス・キャロルとして聖歌隊や合唱団などで歌われる機会がある。

『Coventry Carol コヴェントリーキャロル』の歌詞の内容は、イエス・キリストの降誕から幼少期を描いた新約聖書のストーリーの一部が取り上げられ、ヘロデ大王から狙われた幼な子イエスを守ろうとする聖母マリアの心境が描かれている(新約聖書「エジプトへの逃避」のストーリー)。

エジプトへの逃避

<ティントレット作「エジプトへの逃避」>

劇の古い台本は1875年に焼失してしまい、現在に伝わる歌詞は正確性・信憑性に欠け、内容も不自然な個所があるという。

メロディは全体的に短調ながら、各節の最後の部分について、和音の第三音(三度音)を本来よりも半音上げるいわゆる「ピカルディの三度 Picardy third」が典型的に用いられており、暗闇に差し込む一筋の天の光のように、暗い曲調の各節がひときわ明るい救いのメロディに包まれる。

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【試聴】Coventry Carol - Westminster Cathedral Choir

歌詞の一例・日本語訳(意訳)

Lullay, Thou little tiny Child,
By, by, lully, lullay.
Lullay, Thou little tiny Child,
By, by, lully, lullay.

眠れ幼な子
ねんねんころり

O sisters too, how may we do,
For to preserve this day.
This poor youngling for whom we sing
By, by, lully, lullay.

お姉さま いかにして
今日をやり過ごさん
苦難の幼な子に歌い捧げん
ねんねんころり

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