自然における神の栄光 ベートーヴェン

天は永遠の栄光を讃え 神の御名は響き渡る

『自然における神の栄光』(Die Himmel rühmen des Ewigen Ehre)は、ベートーヴェンが1802年に作曲した歌曲・合唱曲(Op.48-4)。

歌詞は、ドイツの詩人クリスティアン・ゲレルト(ゲレールト/Christian Fürchtegott Gellert/1715-1769)による「Die Ehre Gottes aus der Natur」から。

King David Playing the Harp

ベートーヴェンが用いたゲレルト(ゲレールト)の詩は、旧約聖書「詩篇(しへん)」第19篇が元になっている。

このページでは、ゲレルトによる歌詞の意味・和訳と、詩篇第19篇の口語訳を合わせて掲載しておく。

挿絵:ハープを演奏するダビデ王(作:ヘラルト・ファン・ホントホルスト/出典:Wikipedia)

【試聴】Die Himmel rühmen des Ewigen Ehre

【試聴】 Beethoven - Die Himmel rühmen

ゲレルトによる歌詞の意味・和訳(意訳)

Die Himmel rühmen
des Ewigen Ehre;
Ihr Schall pflanzt
seinen Namen fort.

天は永遠の栄光を讃え
神の御名は響き渡る

Ihn rühmt der Erdkreis,
ihn preisen die Meere;
Vernimm, o Mensch,
ihr göttlich Wort!

主を大地は讃え
主を海は讃える
聞け おお人間よ
神の言葉を!

Wer trägt der Himmel
unzählbare Sterne?
Wer führt die Sonn
aus ihrem Zelt?

誰が天の無数の星を支える?
誰が太陽を幕屋から導く?

Sie kommt und leuchtet
und lacht uns von ferne
Und läuft den Weg
gleich als ein Held.

太陽は来たりて輝き
遠くから我らに笑いかけ
英雄のように道を進みゆく

詩篇 第19篇 口語訳(出典:ウィキソース)

1
もろもろの天は神の栄光をあらわし、大空はみ手のわざをしめす。

2
この日は言葉をかの日につたえ、この夜は知識をかの夜につげる。

3
話すことなく、語ることなく、その声も聞えないのに、

4
その響きは全地にあまねく、その言葉は世界のはてにまで及ぶ。神は日のために幕屋を天に設けられた。

5
日は花婿がその祝のへやから出てくるように、また勇士が競い走るように、その道を喜び走る。

6
それは天のはてからのぼって、天のはてにまで、めぐって行く。その暖まりをこうむらないものはない。

7
主のおきては完全であって、魂を生きかえらせ、主のあかしは確かであって、無学な者を賢くする。

8
主のさとしは正しくて、心を喜ばせ、主の戒めはまじりなくて、眼を明らかにする。

9
主を恐れる道は清らかで、とこしえに絶えることがなく、主のさばきは真実であって、ことごとく正しい。

10
これらは金よりも、多くの純金よりも慕わしく、また蜜よりも、蜂の巣のしたたりよりも甘い。

11
あなたのしもべは、これらによって戒めをうける。これらを守れば、大いなる報いがある。

12
だれが自分のあやまちを知ることができましようか。どうか、わたしを隠れたとがから解き放ってください。

13
また、あなたのしもべを引きとめて、故意の罪を犯させず、これに支配されることのないようにしてください。そうすれば、わたしはあやまちのない者となって、大いなるとがを免れることができるでしょう。

14
わが岩、わがあがないぬしなる主よ、どうか、わたしの口の言葉と、心の思いがあなたの前に喜ばれますように。

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