箱根八里 瀧 廉太郎

箱根の山は天下の嶮 函谷關も ものならず

『箱根八里』(はこねはちり)は、作詞:鳥居忱、作曲:瀧 廉太郎(滝 廉太郎)による日本の唱歌・歌曲。1901年(明治34年)発行の「中学唱歌」に掲載された。

歌詞には李白の漢詩、中国の故事や古典・歴史に由来する事項が多く盛り込まれている。

箱根山と芦ノ湖 神奈川県と静岡県にまたがる火山

函谷関(かんこくかん)とは?

歌詞に登場する「函谷関(かんこくかん)」とは、中国の長安と洛陽の間、長安のある漢中の地への入り口を扼する関所を指す。

また、2番の「蜀の桟道(しょくのさんどう)」とは、蜀の地、すなわち四川盆地を守るに堅い山中の難所。いずれも箱根の関所のある山道の険しさを、東洋史・漢籍古典に名立たる難所にたとえているものである。

歌詞:箱根八里

第一章 昔の箱根

箱根の山は、天下の嶮(けん)

函谷關(かんこくかん)も ものならず

萬丈の山、千仞(せんじん)の谷

前に聳(そび)へ、後方(しりへ)にささふ

雲は山を巡り、霧は谷を閉ざす

昼猶闇(ひるなほくら)き杉の並木

羊腸の小徑は苔滑らか

一夫關に当たるや、萬夫も開くなし

天下に旅する剛氣の武士(もののふ)

大刀腰に足駄がけ

八里の碞根(いはね)踏みならす、

かくこそありしか、往時の武士

第二章 今の箱根

箱根の山は天下の岨

蜀の桟道數ならず

萬丈の山、千仞の谷

前に聳へ、後方にささふ

雲は山を巡り、霧は谷を閉ざす

昼猶闇(ひるなほくら)き杉の並木

羊腸の小徑は、苔滑らか

一夫關にあたるや、萬夫も開くなし

山野に狩りする剛毅のますらを

猟銃肩に草鞋(わらぢ)がけ

八里の碞根踏み破る

かくこそあるなれ、当時のますらを

【試聴】箱根八里 金沢明子

【試聴】箱根八里 山本健二

メンデルスゾーン『交響曲第2番』に似てる?

余談だが、瀧 廉太郎『箱根八里』のメロディは、メンデルスゾーン 交響曲第2番「讃歌」第1楽章の主題に若干雰囲気が似ている。

瀧 廉太郎『荒城の月』についても、メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」第1楽章との類似性が指摘されることがあるようだ。

詳しくは、こちらの「瀧 廉太郎 有名な曲・代表曲」の解説をご参照願いたい。

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