春の声

ヨハン・シュトラウス2世(Johann Strauß II/1825-1899)

『春の声』は、ヨハン・シュトラウス2世による1882年の作品。親友フランツ・リスト(当時71歳)と即興演奏パーティで同席した際、余興で作曲したとされる。

写真:ベルヴェデーレ宮殿(オーストリア・ウィーン)

当時ヨハン・シュトラウス2世は3度目の結婚を果たしており、新妻を迎えた喜びや幸福感が曲想に反映されているとの逸話もあるようだ。

ちなみに、春をテーマとしたクラシック音楽としては、ベートーヴェン『スプリング・ソナタ』、メンデルスゾーン『春の歌』、ヴィヴァルディ「四季」より『春』、なども有名。

その他の春の曲については、特集ページ「春を感じる日本の歌・世界の名曲」を参照されたい。

元々はソプラノ向けの歌曲

初演は1882年3月1日。アン・デア・ウィーン劇場で行なわれた。

コロラトゥーラ・ソプラノ歌手のビアンカ・ビアンキのためにオーケストラ伴奏付きの歌曲として発表された。

1987年のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートでは、アメリカ出身のソプラノ歌手キャスリーン・バトル(Kathleen Battle/1948-)の歌声に乗せてこの曲が披露された。

なお、当該コンサートにおいてゲスト歌手が招かれることは滅多にない。当時の指揮者はヘルベルト・フォン・カラヤン。

長寿番組「皇室アルバム」のテーマ音楽にも

日本では、毎日放送系の長寿番組「皇室アルバム」のテーマ音楽としても知られている。

同番組は、1959年10月より放送されている、皇室を中心とする情報番組(TBS系)。なお、テーマ音楽としては、エディット・ピアフ『ばら色の人生』なども使用されている。

ワルツ王ヨハン・シュトラウス2世とは?

ヨハン・シュトラウス2世(Johann Strauß II/1825-1899)は、19世紀におけるオーストリアのウィーンで活躍した作曲家・ヴァイオリニスト。

生涯の多くをウィンナワルツの作曲に捧げ、「ワルツ王」と評される。毎年、元日に行われる「ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート」では、彼やシュトラウス・ファミリーの作品を中心として演奏される。

代表曲としては、『美しく青きドナウ』、『こうもり序曲』、『ウィーンの森の物語』、『トリッチ・トラッチ・ポルカ』などが特に有名。

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【試聴】春の声 ヨハン・シュトラウス2世