トトトのうた 歌詞と解説

NHK「みんなのうた」/作詞:阪田 寛夫

『トトトのうた』は、NHK「みんなのうた」で1966年2月-3月に初回放送された子供向けの歌。

「トトト トトト トトト トテモ すごい すごい にわとりだ」の歌い出しで、とても大きくて重く堅いタマゴを生むニワトリの様子をコミカルな歌詞でリズミカルに描写している。

作詞は、童謡『サッちゃん』、『おなかのへるうた』などを手掛けた阪田 寛夫(さかた ひろお/1925-2005)。

なお、『トトトのうた』の原曲は海外のピアノ曲であることから、そのピアノ曲の題名として、『トトトのうた』というタイトルが代わりに用いられることがよく見られる。

【YouTube】「トトトの歌」

【YouTube】「トトトの歌」ピアノ連弾

歌詞

作詞:阪田 寛夫

トトト トトト トトト トテモ
すごい すごい にわとりだ
トトト トトト トトト トテモ
たまご たまご うむよ

毎朝九時に コケココッコ
コケココッココ
卵(たまご)をひとつ コケココッコ
コケココッココ

トテモ トテモ トテモ トテモ
トテモ トテモ 大きくて
トテモ トテモ トテモ トテモ
トテモ トテモ 重い

トンカチで コンココン
かたい殻(から) 割ってさ
フライパンで ジュジュジュ
オムレツ作れば

トンカチで コンココン
かたい殻 割ってさ
世界一おいしい
オムレツの王さま

トトト トトト トトト トテモ
すごい すごい にわとりだ
トトト トトト トトト トテモ
たまご たまご うむよ

日曜の朝でも コケココッコ
コケココッココ
お休みなしよ コケココッコ
コケココッココ

ケレド ケレド ケレド ケレド
ケレド ケレド たったひとつ
コマル コマル コマル コマル
コマル コマル ことは

えさや虫けらは 見向きもしないで
なによりもね いちばん 卵がお好きだ
えさや虫けらは 見向きもしないで
毎朝十時に ゆで卵 めしあがる

コココ コココ コココ これじゃ
なにも なにも のこらない
コココ コココ コココ これじゃ
コマル コマル コマル

コココ コココ コココ これじゃ
なにも なにも のこらない
コココ コココ コココ これじゃ
コマル コマル コマル

原曲は海外のピアノ曲『チョップスティックス』

『トトトのうた』のメロディは、19世紀から欧米で広まったピアノ曲『チョップスティックス Chopsticks』から取られている。

『アメリカ民謡』と紹介されることがあるようだが、これはかつてアメリカ映画で『チョップスティックス Chopsticks』を演奏するシーンがよく見られたことの影響だろう。

『ねこふんじゃった』とは別の曲

紛らわしいことに、イギリスでは『ねこふんじゃった』も「Chopsticks」と呼ばれていたことから、原曲名が同じという理由で、『トトトのうた』と『ねこふんじゃった』が混同されてしまうケースが少なからず存在する。

NHK「みんなのうた」としての『トトトのうた』を一度でも聴いたことがあれば、言うまでもなく『ねこふんじゃった』とは別の曲であるとすぐに分かるが、『トトトのうた』を耳にする機会は今日あまりないため、こうした混同が生じてしまうのだろう。

さらに、『ねこふんじゃった』の日本語歌詞の作詞者が、『トトトのうた』と同じく阪田 寛夫氏であることも紛らわしさに輪をかけている。

なお、原曲の詳細については、こちらのページ『チョップスティックス Chopsticks』を適宜参照されたい。

関連ページ

チョップスティックス Chopsticks
『トトトのうた』の原曲である19世紀のピアノ曲
ねこふんじゃった
ねこふんじゃった ねこごめんなさい かつぶしやるからよっといで!
にわとりのうた・ひよこのうた
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