雪の降る町を
日本の歌曲/ショパンの幻想曲とそっくり?
『雪の降る町を(街を)』(ゆきのふるまちを)は、内村直也作詞、中田喜直作曲による1952年(昭和27年)の日本の歌曲。
この曲のメロディには、中田喜直が山形県鶴岡市で見かけた雪の情景が描かれているという。毎年2月に行われる「鶴岡音樂祭」ではフィナーレにこの曲が歌われているそうだ。
ショパン『幻想曲ヘ短調 作品49』 序奏とそっくり?
『雪の降る町を』の冒頭で流れるメロディについては、ショパン『幻想曲ヘ短調作品49』との類似性が指摘されることがよくあるようだ。
【試聴】ショパン 幻想曲へ短調 作品49
作曲者の中田喜直は、『雪の降る町を』以外にもクラシック音楽からインスパイアを受けたと思われる日本の童謡・歌曲をいくつか作曲しており、代表的な作品としては、「夏が来れば思い出す」の歌い出しで知られる『夏の思い出』や、サトウハチロー作詞による秋の名曲『ちいさい秋みつけた』などが挙げられる。
中田喜直の父である中田章は『早春賦(そうしゅんふ)』の作曲者としても知られるが、この作品についても、モーツァルト作曲『春への憧れ(K596)』との関連性に言及されることが多々見られる。
日本の童謡・唱歌とクラシック音楽との関連性については、こちらの特集ページ『元ネタ・原曲・似てる曲 洋楽・邦楽 そっくりメロディ研究室』を是非参照されたい。
【試聴】岩崎 宏美 ~ 雪の降る街を
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