たなばたさま
文部省唱歌

笹の葉サラサラ軒端に揺れる 星々に届けあまたの願い

 童謡「たなばたさま」は、昭和16年3月に文部省発行の『うたのほん 下』に掲載された曲。

 中国を起源とする日本の伝統行事「七夕祭り」では、短冊に願い事を書き葉竹に飾る行事が一般的に行われる。短冊などを笹に飾る風習は江戸時代から始まったもので、日本以外では見られない。

 「たなばたさま」の歌詞にある「五色(ごしき)の短冊」の五色(ごしき)とは、中国の五行説にあてはまる五色で、緑・紅・黄・白・黒をいう。中国では短冊ではなく五色の糸をつるし、芸事の上達を願うという。

二人を隔てる天の川 年に一度の七夕に 再び輝く愛の星

 織姫(おりひめ)は天帝の娘で、機織(はたおり)の上手な働き者の娘であった。同じく働き者の牛使い彦星(ひこぼし)と仲睦まじく、天帝は二人の結婚を認めた。

 めでたく夫婦となった二人だったが、夫婦生活が楽しくてしかたがなく、織姫は機を織らなくなり、彦星は牛を追わなくなってしまった。このため天帝は怒り、二人を天の川を隔てて引き離してしまう。

 ただ、天帝の情けによって、年に1度、7月7日に限り会うことが許された。しかし7月7日に雨が降ると天の川の水かさが増してしまい、二人は年に一度の再会ができなくなってしまう。

 その時、二人を哀れんでどこからか無数のカササギがやってきて、天の川に自分の体で橋をかけてくれるという。

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