だれかが口笛ふいた 歌詞と解説

原曲はフランス軍の行進曲『サンブル・エ・ミューズ連隊行進曲

『だれかが口笛ふいた』は、NHK「みんなのうた」で1965年(昭和40年)に初回放送された子供向けの歌。中学校・高校の音楽教科書にも一時期掲載された。

原曲は、19世紀に作曲されたフランス軍の行進曲『サンブル・エ・ミューズ連隊行進曲』。

作詞は、『サッちゃん』、『おなかのへるうた』などを手掛けた児童文学作家の阪田寛夫(さかた ひろお/1925-2005)

原曲の内容は、フランス軍の勇猛果敢な奮闘を描いた軍歌だが、『だれかが口笛ふいた』の歌詞では、爽やかな朝や青空・そよふく風・若葉など、大自然を賛美する自然賛歌となっている。

ちなみに、作詞者の阪田寛夫が手掛けた『ともだち賛歌』も、原曲はアメリカ軍歌『リパブリック賛歌』で、世界中の友達・仲間たちとみんなで腕を組み仲良く歌おうといった内容に変更されている。

【試聴】 だれかが口笛ふいた

【試聴】ソプラノ・間庭小枝 伴奏・米山知里

歌詞と解説

『だれかが口笛ふいた』の歌詞は、原曲のフランス行進曲『サンブル・エ・ミューズ連隊行進曲』とどのように違っているのだろうか?一番の歌詞を次のとおり引用する。

だれかが口笛ふいた ならの木のかげでさ
だれかが足音たてた さわやかな朝だ
くりの花白い 山道をゆけば
青空のしたの 世界はすてきだ

みんなで聞いてごらん
そよふく風の音を
みんなで見てごらん
ひかる若葉のみどり

<引用:『だれかが口笛ふいた』一番の歌詞より>

一見して分かる通り、『だれかが口笛ふいた』の歌詞には原曲の要素はどこにもなく、完全な自然賛歌として生まれ変わっている。

「だれかが」という表現は、「♪誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた♪」の歌い出しで有名な『ちいさい秋みつけた』から影響を受けたものだろうか?

二番の歌詞も同様の内容。次のとおり引用する。

だれかが口笛ふいた 花ひらく野原で
だれかの歌声ひびく さわやかな朝だ
きみと肩くんで 野の道をゆけば
青空のしたの 世界はすてきだ

<引用:『だれかが口笛ふいた』二番の歌詞より>

一番の歌詞の舞台は「山道」だったが、二番では「花ひらく野原・野の道」での爽やかな朝の情景が歌われている。

「きみと肩くんで」という表現は、作詞者の阪田寛夫が手掛けた『ともだち賛歌』における「♪ひとりと ひとりが うでくめば♪」のくだりと相通ずるものが感じられる。

コーラス部分の歌詞は一番と同じ。全体的に一番と二番で歌詞の共通部分が多い。

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