ゆかいな牧場(マクドナルドじいさん)英語の歌詞の意味・日本語歌詞まとめ

一郎さんの牧場で イーアイ イーアイ オー!替え歌の原曲・元ネタ

『Old MacDonald Had a Farm』(オールド・マクドナルド・ハッド・ア・ファーム)は、英米圏で歌われる子供向けの英語の歌・キッズソング

曲名の意味は、「マクドナルドじいさんが農場を持っていた」。歌詞では、様々な動物の鳴き声(の模倣)が登場する。「イーアイ イーアイ オー!」の掛け声が印象的。

邦題は『ゆかいな牧場』、『マクドナルドじいさん』、『マクドナルドおじさん』、『マクドナルドじいさん飼っている』など様々な表記が見られる。

同曲を原曲・元ネタとする替え歌としては、『大阪うまいもんの歌』、『すいかの名産地』などが有名。

原曲は、17世紀からイングランドに伝わる古いナーサリーライム(子供向けの英語の歌)とされている。

イングランドの劇作家トマス・ダーフィー(Thomas D'Urfey/1653-1723)が作曲者とする説もあるが、これは原曲を替え歌・アレンジしたヴァリアント(派生的作品)の一つだろう。

このページでは、『Old MacDonald Had a Farm』の英語の歌詞について、歌詞の意味・和訳を掲載するとともに、日本語の歌詞で歌える『ゆかいな牧場』、『マクドナルドじいさん』などの訳詞を簡単にご紹介したい。

【YouTube】Old MacDonald Had a Farm

英語の歌詞 意味・和訳(意訳)

まずは、『Old MacDonald Had a Farm』の英語の歌詞について、歌詞の意味・和訳(意訳)を掲載する。

ここでは歌詞の一例として、「アヒル、犬、牛」が登場するバージョンをご紹介したい。他にも、様々な英語の歌詞が存在する(自由に替え歌ができる)。

1.
Old MacDonald had a farm
E-I-E-I-O
And on this farm he had a duck
E-I-E-I-O

マクドナルドじいさんの農場で
イーアイ イーアイ オー
農場で飼ってたアヒル
イーアイ イーアイ オー

With a quack-quack here
Quack-quack there,
Here a quack, there a quack
Everywhere a quack-quack

Old MacDonald had a farm
E-I-E-I-O

こっちでクァッ クァッ
そっちでクァッ クァッ
ここクァッ そこクァッ
どこでもクァッ クァッ

マクドナルドじいさんの農場で
イーアイ イーアイ オー

2.
Old MacDonald had a farm
E-I-E-I-O
And on this farm he had a cow
E-I-E-I-O

マクドナルドじいさんの農場で
イーアイ イーアイ オー
農場で飼ってた牝牛
イーアイ イーアイ オー

With a moo-moo here
Moo-moo there
Here a moo, there a moo
Everywhere a moo-moo

こっちでモーモー
そっちでモーモー
ここモー そこモー
どこでもモーモー

Quack-quack here
Quack-quack there
Here a quack, there a quack
Everywhere a quack-quack

Old MacDonald had a farm
E-I-E-I-O

こっちでクァッ クァッ
そっちでクァッ クァッ
ここクァッ そこクァッ
どこでもクァッ クァッ

マクドナルドじいさんの農場で
イーアイ イーアイ オー

3.
Old MacDonald had a farm
E-I-E-I-O
And on this farm he had a dog
E-I-E-I-O

マクドナルドじいさんの農場で
イーアイ イーアイ オー
農場で飼ってた犬が
イーアイ イーアイ オー

With a bow-wow here
Bow-wow there
Here a bow, there a bow
Everywhere a bow-wow

こっちでバウワウ
そっちでバウワウ
ここバウ そこバウ
どこでもバウワウ

Moo-moo here
Moo-moo there
Here a moo, there a moo
Everywhere a moo-moo

こっちでモーモー
そっちでモーモー
ここモー そこモー
どこでもモーモー

Quack-quack here
Quack-quack there
Here a quack, there a quack
Everywhere a quack-quack

Old MacDonald had a farm
E-I-E-I-O

こっちでクァッ クァッ
そっちでクァッ クァッ
ここクァッ そこクァッ
どこでもクァッ クァッ

マクドナルドじいさんの農場で
イーアイ イーアイ オー

歌詞が重なっていく「つみあげうた」

原曲の英語の歌詞を見てみると、1番の歌詞が2番で重ねて歌われ、1番と2番の歌詞が3番でさらに重ねて歌われていることがわかる。

このように、前の節の歌詞を次々と積み上げるように重ねて歌う楽曲を「つみあげうた(積み上げ歌)」といい、イングランドの伝統的なマザーグースやナーサリーライム(子供向けの歌)などの童謡作品でよく見られる。

英語では「Cumulative song(キュミュレイティブ・ソング)」と呼ばれ、代表的な楽曲としては、クリスマスソング『クリスマスの12日間(The Twelve Days of Christmas)』、『Must Be Santa(マスト・びー・サンタ)』、童謡『Today is Monday 月ようびはなにたべる?』などが知られている。

日本語の歌詞 その1

ここからは、『Old MacDonald Had a Farm』を日本語の歌詞で歌える有名な訳詞を二つご紹介したい。

一つ目として、作詞:小林幹治による『ゆかいな牧場』の歌詞を次のとおり引用し、その内容を簡単に確認してみよう。

【YouTube】ゆかいな牧場

1.
いちろうさんの 牧場(まきば)で
イーアイ イーアイ オー
おや ないてるのは ひよこ

イーアイ イーアイ オー あら
チッチッチッ ほら
チッチッチッ
あっちもこっちも
どこでもチッチッ

チッチッチッ ほら
チッチッチッ
あっちもこっちも
どこでもチッチッ

いちろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー

2.
じろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー
おや ないてるのは あひる
イーアイ イーアイ オー あら

クワックワックワッ ほら
クワックワックワッ
あっちもこっちも
どこでもクワックワッ

クワックワックワッ ほら
クワックワックワッ
あっちもこっちも
どこでもクワックワッ

じろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー

3.
さぶろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー
おや ないてるのは しちめん鳥
イーアイ イーアイ オー あら

グルグルグル ほら
グルグルグル
あっちもこっちも
どこでもグルグル

グルグルグル ほら
グルグルグル
あっちもこっちも
どこでもグルグル

さぶろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー

4.
しろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー
おや ないてるのは こぶた
イーアイ イーアイ オー あら

オィンオィンオィン ほら
オィンオィンオィン
あっちもこっちも
どこでもオィンオィン

オィンオィンオィン ほら
オィンオィンオィン
あっちもこっちも
どこでもオィンオィン

しろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー

5.
ごろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー
おや ないてるのは こうし

イーアイ イーアイ オー あら
モーモーモー ほら
モーモーモー
あっちもこっちも
どこでもモーモー

モーモーモー ほら
モーモーモー
あっちもこっちも
どこでもモーモー

ごろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー

6.

ろくろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー
おや ないてるのは ろば
イーアイ イーアイ オー あら

ヒーホーホー ほら
ヒーホーホー
あっちもこっちも
どこでもヒーホー

ヒーホーホー ほら
ヒーホーホー
あっちもこっちも
どこでもヒーホー

ろくろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー

この日本語歌詞では、原曲の「マクドナルドじいさん」は登場せず、代わりに1番の歌詞では「いちろうさん(一郎さん)」、2番の歌詞では「じろうさん(次郎)さん」というように、各番の数字をそれぞれ組み込んだ名前の農場主が登場する。「じいさん」なのか「青年」なのかは定かではない。

鳴き声は英語表記が元

登場する動物は、「ひよこ、アヒル、七面鳥、子豚、子牛、ろば」の6つ。この日本語歌詞で表現されている鳴き声のカタカナ表記は、日本人が考えるであろう鳴き声ではなく、英語圏で認識されている動物の鳴き声が元になっているように見える。

例えば、ひよこの鳴き声は日本では「ピヨピヨ」が一般的だが、この日本語歌詞では、英語表記の「cheep(チープ)」を英語的な発音に寄せる形でカタカナ表記に直していると思われる。

この日本語歌詞で登場する動物の鳴き声の英語表記をまとめると次のとおり。

ひよこ

「cheep cheep」(チッチッ)

アヒル

「quack quack」(クワッ クワッ)

七面鳥

「gobble gobble」(ゴブル ゴブル/グル グル)

子豚

「oink oink」(オィン オィン)

子牛

「moo moo」(モーモー)

ろば

「hee-haw」(ヒーホー)

鳴き声の動画

【YouTube】七面鳥の鳴き声

【YouTube】ロバの鳴き声

日本語の歌詞 その2

次に、作詞:小林純一による『マクドナルドじいさん飼っている』の日本語歌詞を次のとおり引用し、その内容を簡単に確認してみたい。

【YouTube】マクドナルドじいさん飼っている

1.
マクドナルドじいさん
かっている
ひよこをたくさん
かっている

ほら ピョピョピョ
ほら ピョピョピョ
ピョピョピョ
ピョピョピョ
ピョピョピョピョ ピョピョ

マクドナルドじいさん
いいきげん

2.
マクドナルドじいさん
かっている
あひるっこもたくさん
かっている

ほら クワ クワ クワ
ほら クワ クワ クワ
クワ クワ クワ
クワ クワ クワ
クワ クワ クワ クワ クワ クワ

マクドナルドじいさん
いいきげん

3.
マクドナルドじいさん
かっている
しちめんちょうたくさん
かっている

ほら ギャル ギャル ギャル
ほら ギャル ギャル ギャル
ギャル ギャル ギャル
ギャル ギャル ギャル
ギャル ギャル ギャル ギャル ギャル ギャル

マクドナルドじいさん
いいきげん

この日本語歌詞では、原曲にある「マクドナルドじいさん」が主人公となっている。登場する動物は、「ひよこ、アヒル、七面鳥」の三羽。いずれも鳥類に統一されているのが興味深い。

ひよこの鳴き声については、日本語的な「ピヨピヨ」の表記が採用されている。

七面鳥の鳴き声については、おそらく作詞者が実際に耳にした七面鳥の鳴き声をカタカナ表記で独自に表現したものと思われるが、若干シュールな印象だ。

替え歌・その他

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ともだちができた すいかの名産地♪
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アメリカ民謡『ゆかいな牧場』のメロディで歌う。大阪には うまいもんが いっぱいあるんやで~♪

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