森のくまさんの歌詞の謎・疑問に迫る~ドナドナ研究室No.13 「森のくまさん」

森のくまさんの謎

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メロディーのルーツ?魚肉ボールと哀れな男の物語

 今から150年以上も前の1855年のアメリカで、学生向けの歌として「THE LONE FISH-BALL(魚肉ボール1個)」という曲が出版されました。

 タイトルだけを見ても滑稽な感じが漂ってきますが、歌詞の内容を見てみるとまさにその通りで、一つの魚肉ボールをめぐって哀れな男が繰り広げるコミカルなシチュエーションがキリの良いメロディーと共に描かれています。

 メロディーを聴いてみると、偶然にも今日の「森のくまさん」に近い構成を持っており、この曲がメロディーのルーツではないかと考えても大きな間違いではなさそうです。

 それでは、メロディーの再現MIDIと歌詞の内容を見て見ましょう。なお、実際には12番までありますが、再現MIDIでは2番までとしてあります(右画像:楽譜「The Lone Fish-Ball」の表紙/出典:the Levy Sheet Music Collection) 。

1855年 THE LONE FISH-BALL 魚肉ボール1個

The Lone Fish Ball

Richard Storrs Willis

There was a man went up and down,
To seek a dinner thro' the town.

あちこち彷徨う一人の男
晩飯探して町中ウロウロ

What wretch is he who wife forsakes,
Who best of jam and waffles makes!

妻も見捨てた 哀れな男
ジャムとワッフルで食いつないでた

He feels his cash to know his pence,
And finds he has but just six cents.

手持ちのお金を調べてみたら
なんとたったの6セント

He finds at last a right cheap place,
And enters in with modest face.

やっと見つけた手頃なお店
控えめな様子で入ってく

The bill of fare he searches through,
To see what his six cents will do.

メニューにじっくり目を通す
何か食えるか6セント

The cheapest viand of them all,
Is "Twelve and a half cents for two Fish-ball."

メニューで一番安いのは
12.5セントの魚肉ボール2つ

The waiter he to him doth call,
And gently whispers - "One Fish-ball."

ウェイターを呼んで そっとささやいた
「魚肉ボール1つ」

The waiter roars it through the hall,
The guests they startle at "One Fish-ball!"

大声で注文を繰り返すウェイター
周りの客も驚いた

The guest then says, quite ill at ease,
"A piece of bread, sir, if you please."

落ち着かない様子で男は言った
「よければパンも1枚つけて」

The waiter roars it through the hall,
"We don't give bread with one Fish-ball."

大声で注文を繰り返すウェイター
「パンと魚肉ボールのメニューはございません」

Who would have bread with his Fish-ball,
Must get it first, or not at all.

パンと魚肉ボールを一緒にたのむとは
普通はどっちか先か どっちもなしか

Who would Fish-ball with fixin's eat,
Must get some friend to stand a treat.

魚肉ボールは付け合せ
探してきなさい おごってくれる友達を

魚の肉がミートボールになってミリオンセラー!ONE MEAT BALL

 哀れな男のコミカルなシーンが目に浮かぶ「THE LONE FISH-BALL 魚肉ボール1個」。その滑稽な歌詞のストーリーは後にオペラになった他、あるアーティストによってミートボールの歌となって生まれ変わっていきます。そのアーティストはこの曲で見事ミリオンセラーを獲得するのですが、その曲の驚きの内容とは・・・!?

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