エレンカ ブルガリア民謡

黄桜CMソング『河童の歌』原曲? かっぱっぱー るんぱっぱー♪

『エレンカ』(Elenke / Elenka)は、ヴァイオリンなどで演奏されるブルガリア民謡・フォークダンス曲。歌詞もあるようだが、今日では器楽曲的に定着している。

かつては日本共産党の関 鑑子(せき あきこ/1899-1973)によって日本語の歌詞(訳詞)がつけられ、共産主義を思想的な基盤とする「うたごえ運動」(および歌声喫茶)で1960年代に歌われていた。

その歌詞は女性が主人公で、病の床で弱ってる彼氏をよそ目に、自分は好きな踊りを楽しみ、ついには「可哀想だけど彼は死ぬわ」と冷たくつきはなすという非情で身も蓋もない内容となっている。原曲の歌詞にどれだけ忠実に訳詞されているかは不明。

【試聴】NavIng plays: Elenke

オスマン帝国とブルガリア

ブルガリアは、1393年から1878年まで485年間もの長きにわたり、オスマン帝国の支配下に置かれていた。

オスマン帝国と言えば、勇壮な打楽器や管楽器の演奏で知られる軍楽隊メフテルハーネ (Mehterhane)が思い出されるが、ブルガリア民謡『エレンカ』のメロディにもこのオスマン軍楽隊(トルコ軍楽隊)の影響が色濃く見られる。

オスマン軍楽「メフテル」の代表曲としては、日本のテレビCMでも使われる『ジェッディン・デデン』が最も有名。同曲とブルガリア民謡『エレンカ』を意識して比べて聞いてみると何か発見があるかもしれない。

なお、ロシア帝国とオスマン帝国による露土戦争の結果、ブルガリアは1878年から1908年までロシアの保護国となっている(大ブルガリア公国)。

あの曲に似てる? かっぱっぱー るんぱっぱー♪

余談だが、ブルガリア民謡『エレンカ』のメロディを聞くと、『ジェッディン・デデン』以外にも何かもう一曲思い出す歌がないだろうか?

このページの見出しでも曲名を出しているとおり、ブルガリア民謡『エレンカ』の一部のメロディは、日本酒メーカー「黄桜」(きざくら)の代表的なテレビCMソング『河童の歌』をほうふつとさせる。「かっぱっぱー るんぱっぱー♪」でおなじみのあの曲だ。

黄桜『河童の歌』は1961年頃からテレビCMで使われており、当時は共産党による「うたごえ運動」(および歌声喫茶)でブルガリア民謡『エレンカ』も歌われていた。

『河童の歌』作曲者は、『妖怪人間ベム』主題歌を手がけた田中 正史(たなか まさぶみ/1928-2010)。テレビで流行歌を作曲していた田中氏であれば、歌声喫茶の楽曲も把握していた可能性は高いだろう。

ちなみに、1965年に発表された童謡『マーチングマーチ』(歌い出し:マーチったらチッタカタァ行進だ♪)についても、黄桜『河童の歌』やブルガリア民謡『エレンカ』と若干似た雰囲気を持っているように思われる。

この他の良く似た2曲の比較については、こちらのお遊びコーナー「元ネタ・原曲・似てる曲 そっくりメロディ研究室」であれこれまとめているので、是非ともお立ち寄りいただきたい。

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『エレンカ』と黄桜『河童の歌』のように、よく似た2曲をまとめたお遊びコーナー