草津節(草津よいとこ 一度はおいで)歌詞の意味

お湯の中にも 花が咲くよ チョイナチョイナ♪

「草津よいとこ 一度はおいで」が歌い出しの『草津節』(くさつぶし)は、群馬県・草津温泉発祥の日本の民謡

草津温泉の湯畑

写真:草津温泉の湯畑(出典:Wikipedia)

高温の湯を六尺板でかき回して適温にする「湯もみ」で歌われる唄の一つ。囃子詞(はやしことば)が「チョイナチョイナ」の唄は、一般には『草津節』と呼ばれ、囃子詞が「ヨホホイ」の唄は、一般には『草津湯もみ唄』と呼ばれる。

草津温泉 湯もみをする女性たち

写真:草津温泉 湯もみをする女性たち(出典:Wikipedia)

草津温泉 白旗源泉

写真:草津温泉 白旗源泉(出典:Wikipedia)

このページでは、『草津節』の代表的な歌詞と、そこで使われている地名や特産物、古語の意味や内容について、簡単に解説してみたい。

また、『草津節』とは別の民謡『草津湯もみ唄』の歌詞とYouTube動画についても最後に掲載しておく。

【試聴】草津温泉・湯もみショー 草津節

【試聴】草津節 南地金龍

草津節 代表的な歌詞

草津よいとこ 一度はおいで
ア ドッコイショ
お湯の中にも コーリャ
花が咲くヨ
チョイナ チョイナ

春はうれしや 降る淡雪に
ア ドッコイショ
浮いた姿が コーリャ
目に残るヨ

夏はまだまだ 浅間の山と
ア ドッコイショ
暑さ白根の風が吹くヨ

草津よいとこ 紅葉(もみじ)の名所
ア ドッコイショ
紅(べに)の流るる コーリャ
お湯の川ヨ
チョイナ チョイナ

草津よいとこ あの粉雪に
ア ドッコイショ
すべるスキーの コーリャ
心地良さヨ
チョイナ チョイナ

忘れしゃんすな 草津の道を
ア ドッコイショ
南浅間に コーリャ
西白根ヨ
チョイナ チョイナ

お医者さまでも 草津の湯でも
ア ドッコイショ
惚れた病は コーリャ
治りゃせぬヨ
チョイナ チョイナ

惚れた病も 治せば治る
ア ドッコイショ
好いたお方と コーリャ
添りゃ治るヨ
チョイナ チョイナ

草津よいとこ 里への土産
ア ドッコイショ
袖に湯花(ゆばな)の コーリャ
香が残るヨ
チョイナ チョイナ

積もる思いと 草津の雪は
ア ドッコイショ
解けるあとから コーリャ
花が咲くヨ
チョイナ チョイナ

朝の湯けむり 夕べの湯もや
ア ドッコイショ
草津は湯の町 コーリャ
夢の町ヨ
チョイナ チョイナ

湯の花

湯の花(ゆのはな)とは、硫黄やカルシウムなど温泉の不溶性成分が析出・沈殿したもの。湯花(ゆばな)、湯の華、湯華などの表記がある。

『草津節』の歌詞では、「お湯の中にも花が咲く」「袖に湯花の香が残る」などと歌われている。

湯の花 粉末状

写真:湯の花 粉末状(出典:Wikipedia)

草津温泉の湯畑では、木製の樋(とい)に源泉を通して湯の花を析出させ、湯の花を採取する。それを乾燥させた後、主に入浴剤などの用途で販売される。

草津温泉 夜の湯畑

写真:草津温泉 夜の湯畑 木製の樋が並んでいる(出典:Wikipedia)

忘れしゃんすな

『草津節』の歌詞にある「忘れしゃんすな 草津の道を」の「忘れしゃんすな」とは、「忘れないでくださいね」の意味。尊敬・丁寧の意を表わす江戸時代の古語「しゃんす」の活用形。

この部分の歌詞は、石川県民謡『山中節(やまなかぶし)』の次のような歌詞が元になっている。

忘れしゃんすな 山中道を
東ゃ松山 西ゃ薬師 

ちなみに、「野球するなら、こういう具合にしやしゃんせ」の歌い出しで有名な野球拳の「やしゃんせ」も同様の意味を持つ古語「やしゃんす」の活用形。

わらべうた『通りゃんせ(とおりゃんせ)』についても、「どうぞ通りやしゃんせ」などの様に使われていた「やしゃんす」が時代の変化で短縮されていったもの。

草津白根山

『草津節』の歌詞で「暑さ白根の風が吹く」と歌われている「白根(しらね)」とは、群馬県草津町の活火山「草津白根山(くさつ しらねさん)」のこと。標高:2,160メートル。

この歌詞では、暑さを「知らない」と「白根(しらね)」の掛詞(かけことば)になっている(ダブル・ミーニング)。

草津白根山

写真:冬の草津白根山(出典:Wikipedia)

草津温泉は草津白根山の東麓に位置するので、草津温泉から見て草津白根山は西側になる。樫でも「南浅間に 西白根」と歌われている。

浅間山

歌詞にある「南浅間」とは、群馬県草津温泉の南に位置する活火山・浅間山(あさまやま)のこと。近年にも小規模な噴火を繰り返している。

浅間山と鬼押し出し

<写真:浅間山と鬼押し出し(溶岩流の跡)出典:Wikipedia>

草津湯もみ唄

「草津よいとこ 一度はおいで」が歌い出しの『草津節』とは別の曲として、『草津湯もみ唄』(くさつゆもみうた)がある。一般的な歌詞は次のとおり。

草津恋しや
ヨーオホ ホーオイ
あの湯煙にヨー
(ハ ヨイヨイ)
浮いた姿が
ヨーオホ ホーオイ
目に残るトカヨー

草津よいとこ
夏来てみれば
軒端(のきば)近くに
四季の花

暑さ白根の
山風受けて
草津娘の 夕涼み

朝の湯けむり
夕の湯もや
草津湯の町 夢の町

【試聴】草津湯もみ唄

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山中節(やまなかぶし)
忘れしゃんすな 山中道を 東ゃ松山 西ゃ薬師 

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