北上夜曲 歌詞と解説

匂い優しい 白百合の 濡れているよな あの瞳

『北上夜曲(きたかみやきょく)』は、1961年(昭和36年)にダークダックス、菅原都々子、 和田 弘とマヒナスターズ・多摩幸子らによる競作でリリースされた日本の歌謡曲。

歌い出しの歌詞は、「匂い優しい 白百合の 濡れているよな あの瞳」。

もともとは戦前から盛岡や仙台の学生らを中心に広まっていた歌で、作曲は当時学生だった岩手県主神の菊地規(作詞者)と安藤睦夫(作曲者)の二人と判明している。

北上川

石川さゆり、水森かおり、倍賞千恵子、森昌子、小林旭らがカバーしているほか、合唱曲としても歌われている。

上写真:展勝地対岸から望む北上川(出典:Wikipedia)

北上夜曲 歌碑

『北上夜曲』の歌碑は、桜の名所として知られる北上川沿岸の北上市立公園 展勝地(てんしょうち)内に設置されている。歌碑を見に行くのであれば、春のお花見シーズンがオススメ。

上写真:展勝地公園内の『北上夜曲』歌碑(出典:Wikipedia)

【YouTube】北上夜曲 和田弘とマヒナスターズ&多摩幸子

【YouTube】野路由紀子「北上夜曲」

歌詞

匂い優(やさ)しい 白百合の
濡れているよな あの瞳
想い出すのは 想い出すのは
北上河原の 月の夜

宵の灯(ともしび) 点(とも)すころ
心ほのかな 初恋を
想い出すのは 想い出すのは
北上河原の せせらぎよ

銀河の流れ 仰ぎつつ
星を数えた 君と僕
想い出すのは 想い出すのは
北上河原の 星の夜

春のそよ風 吹く頃に
楽しい夜の 接吻(くちづけ)を
想い出すのは 想い出すのは
北上河原の 愛の歌

雪のチラチラ 降る宵に
君は楽しい 天国へ
想い出すのは 想い出すのは
北上河原の 雪の夜

僕は生きるぞ 生きるんだ
君の面影 胸に秘め
想い出すのは 想い出すのは
北上河原の 初恋よ

桜の名所 北上市立公園 展勝地

『北上夜曲』の歌碑が設置されている北上展勝地には、約1万本の桜と10万株のツツジが植栽されており、約2kmにわたるソメイヨシノの桜並木が楽しめる。

青森県の弘前(ひろさき)、秋田県の角館(かくのだで)と並んで「みちのく三大桜名所」のひとつに数えられている。

写真:北上展勝地の桜並木(出典:Wikipedia)

サトウハチロー記念館について

余談だが、展勝地公園には、童謡『ちいさい秋みつけた』、『うれしいひなまつり』などで知られる作詞家のサトウハチローに関する資料を展示した「サトウハチロー記念館」が開設されている。

岩手県北上市は、サトウハチローの妻の出身地。展勝地公園のさくらまつり期間中は無休で開館しているので、こちらも桜の開花時期に合わせて訪問するのがオススメ。

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