白月 歌詞の意味 三木露風

何やらん 心も泣くぞ 泣きあかせ 秋の月夜は

『白月』(はくげつ/しろつき)は、三木露風の詩に基づき、本居長世が1921年(大正10年)に作曲した日本の歌曲。

歌詞では、白く輝く秋の月夜に自然と心を動かされる人物の心情が描写されている。

満月 月夜 すすき

三木露風の詩では「秋の」月とされているが、三省堂「大辞林」第三版の解説によれば、「白く輝く月。冬の月」との説明があった。

読み方については、いくつかの辞書では「びゃくげつ」と解説されているが、漢詩・漢文における日本語の書き下し文では「はくげつ」の読みが一般的。

ドレミ楽譜出版社「日本抒情歌全集」では、歌曲『白月』について「しろつき」の読み仮名が付されているという(未確認)。

【試聴】本居長世:白月(三木露風)

歌詞

照る月の 影みちて
かりがねの さおも見えずよ
わが思う はても知らずよ
ただ白し 秋の月夜は

吹く風の 音さえて
秋草の 虫がすだくぞ
何やらん 心も泣くぞ
泣きあかせ 秋の月夜は

歌詞の意味・補足

「月の影(つきのかげ)」とは、月の光、月の姿。

「みちて」とは「満ちて」、つまり満月のこと。

「かりがね」とは、鳥類の雁(ガン、かり)。

「さお」とは、たくさんの雁がまっすぐ連なって飛んでいる様。

「虫がすだく」は、たくさんの虫がにぎやかに鳴く様子。「集く(すだく)」。

「何やらん」は、「どうしてだろう、なぜだろう」の意味。「何やあらむ」が音変化したもの。「や」は疑問、「あら」は「あり」の未然形、「む」は推量。

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