月の満ち欠け 名前・呼び方・読み方 一覧

夜空の月の満ち欠けと別名・異名まとめ

三日月や十五夜・望月など、夜空の月の満ち欠けとその名前の呼び方・読み方、別名・異名の一覧、意味や由来・語源まとめ。

月に関する日本の文化や迷信、年中行事などについてもまとめていく。

新月から十日夜

新月 しんげつ
陰暦1日の夜の月。江戸時代の暦では、新月の日が各月の一日(ついたち)、満月の日が十五日(十五夜)とされた。
二日月 ふつかづき
陰暦2日の夜の月。特に陰暦8月2日の夜を指す。繊維のように細いので「繊月(せんげつ)」とも呼ばれる。
三日月 みかづき
陰暦3日の夜の月。この頃ようやく見えるようになるので「初月(はつづき/しょげつ/ういづき)」と呼ばれる。他にも、若月(わかづき)、眉月(まゆづき)など異名は多い。
上弦の月 じょうげんのつき
陰暦7日頃の月。半月(はんげつ)。弓の形に似ているので「弦月(げんげつ)」と呼ばれる。上弦の月は太陽に6時間遅れているため、昼の12時にのぼり、24時に沈む。夕方、西の空に見える。
十日夜 とおかんや
陰暦10日の夜の月。旧暦10月10日には収穫祭が行われ、西日本では年中行事「亥の子(いのこ)」として知られる。

満月の前後

十三夜はいつ?
栗名月・豆名月の別名も。十五夜に次ぐ月見の夜。中秋の名月から1か月後の陰暦9月13日の夜の月を指す場合が多い(いわゆる「後の月」)。
小望月 こもちづき
望月の前夜、陰暦14日の夜の月。待宵の月(まつよいのつき)。
望月 もちづき 満月の別名
旧暦の十五夜における月、すなわち満月の別名。
中秋の名月はいつ?満月は?
陰暦8月15日の夜の月。満月とは数日のズレも。
十五夜はいつ?満月は?
陰暦15日の夜の月。特に中秋の名月を指す。
十六夜 いざよい
陰暦16日の夜の月。満月(望月)の翌日。十六夜以降の夜明けの空に昇る月は「有明月(ありあけづき)」と呼ばれる。

七夜待ち(ななよまち/しちよまち)

かつて密教では、陰暦17日の夜から二十三夜までの7日間、月を七観音として順番に拝み祈願成就を求める「七夜待ち(ななよまち/しちやまち)」が行われていた。

七観音とは、聖観音(しょうかんのん)、千手観音、馬頭観音、十一面観音、准胝(じゅんでい)観音、如意輪観音、勢至菩薩(せいしぼさつ)のこと。

17日以降の月を次のように呼ぶのは、この「七夜待ち」の名残とされる(参照:小学館「日本大百科全書」)。立って待つ、座って待つ、寝て待つ、といったように、だんだん月の出る時間が遅くなっていく様子が名前に表現されている。

立待月(たちまちづき)/17日
居待月(いまちづき)/18日
寝待月(ねまちづき)/19日
更待月(ふけまちづき)/20日

下弦の月から晦日まで

下弦の月(かげんのつき)
23日の夜。二十三夜(にじゅうさんや)。下弦の月は太陽より6時間進んでいるので、深夜0時にのぼり、昼の12時に沈む。
三十日月(みそかづき)
30日の夜。月末の別名「晦日(みそか)」の語源。「晦」を「つごもり」と読むのは、新月に向けて月が徐々に見えなくなっていく「月隠り(つきごもり)」に由来する。

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