里ごころ 童謡の歌詞 北原白秋

笛や太鼓にさそわれて 山の祭に来て見たが 日暮はいやいや里恋し

「笛や太鼓にさそわれて」が歌い出しの『里ごころ』は、作詞:北原白秋による大正時代の童謡。作曲は中山晋平弘田龍太郎など複数存在する。

曲名の「里ごころ(里心)」とは、故郷を離れて暮らす者が、実家や郷里を恋しく思う心を意味する。英語では「ホームシック(homesickness)」。

北原白秋の作詞による童謡としてはあまり知名度は高くないが、現代でも、安田祥子のコンサートCDや、鮫島有美子のアルバム「五木の子守唄」などに収録されている。

写真:綱越神社例祭(おんぱら祭) /出典:奈良県 三輪明神 大神神社

【試聴】中山晋平版『里ごころ』

歌詞

笛や太鼓に さそわれて
山の祭に 来て見たが
日暮はいやいや 里恋し
風吹きゃ木の葉の 音ばかり

かあさま恋しと 泣いたれば
どうでもねんねよ おとまりよ
しくしくお背戸(せど)に 出て見れば
空には寒い あかね雲

雁(かり)雁 棹(さお)になれ さきになれ
お迎いたのむと 言うておくれ

歌詞の意味

「背戸(せど)」とは、家の裏口のこと。

「お迎い(おむかい)」とは、「お迎え」を意味する東京での古い言い方。「あめあめふれふれ」の歌い出しで知られる北原白秋の童謡『あめふり』の歌詞でも同様の表現が見られる。

かり かり 棹になれ さきになれ

「かり かり 棹になれ さきになれ」のフレーズは、『里ごころ』の歌詞以外にも、関東地方のわらべうたで歌われる既存の成句。

類似のわらべうたに『つるつる かぎになれ』がある。

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