つるつる かぎになれ

くるくるとうずまき状に丸まって 最後に門をくぐる遊び歌

遊び歌・わらべうた『つるつる かぎになれ』では、『かごめかごめ』や『なべなべそこぬけ』のように手をつないで輪を作るが、一か所手を放し、先頭の子がうずまき状に内側へ螺旋を描くように動いていく。

歌詞は非常にシンプル。歌詞の一例は次のとおり。意味については後述する。

つるつる かぎになれ さおになれ
たいころばちの ふたになあれ

これを歌いながら、くるくるとうずまきを作っていき、最後は外側に抜けるためのアーチを作ってうずまきを潜り抜け、輪の形に戻る。

写真:つるつる(出典:DVDBOOK EIDELL PV@YouTube

【YouTube】 つるつる DVDBOOK EIDELL PVより

歌詞の意味は?

まず「つるつる」の意味については、まるで空を舞うツル(鶴)のようにも思われるし、物がするすると引っ張られていく様子を表す古語とも考えられる。

次に「かぎになれ さおになれ」については、これはこの遊びが本来は渦巻き形以外にも自由な動きで遊ばれていたことを示しているように思われる。

つまり、鍋を吊るす鉤(かぎ)のようにくるんと曲がってもいいし、さおのようにまっすぐ進んでもいいということではないだろうか。

そして「たいころばちのふたになあれ」については、「たいころばち」が何を指すのかについて不明確だが、とにかく蓋(ふた)のように平べったく円形になる状態になればよさそうなので、これは現在の渦巻き型がそれに近いのではないかと推測される。

『なべなべそこぬけ』との関係は?

『つるつる かぎになれ』では、うずまき状になった最後にアーチを作り、そこをくぐり抜けていくが、『なべなべそこぬけ』を多人数で遊ぶ場合にも、同じようにアーチを作って、そこへ吸い込まれるように輪の形が裏返っていく。

『なべなべそこぬけ』の輪を一か所外して、渦巻きバージョンにした遊びが『つるつる かぎになれ』と言えるのではないだろうか。

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