吹雪の晩 ふぶきのばん 北原白秋

ふぶきの晩です 夜ふけです どこかでよがもが 鳴いてます

『吹雪の晩』(ふぶきのばん)は、作詞:北原白秋、作曲:草川信による日本の童謡。1923年(大正12年)に「赤い鳥 童謡 第七集」で発表された。

歌詞の末尾では、「です」「ます」調が意図的に多用され、曲全体の独特なリズム感を演出している。

2番の歌詞では、「鈴」「そり」「何かが来る」といったキーワードから、クリスマスのサンタクロースを暗示しているように想像される。

「ですます」調の「ます」と、クリスマスの「マス」が掛詞(かけことば)になっているのだとしたら面白い。

【YouTube】吹雪の晩 倍賞千恵子

歌詞

ふぶきの晩です 夜ふけです
どこかでよがもが 鳴いてます
あかりもちらちら 見えてます
わたしは見てます 待ってます
なんだかそわそわ 待たれます
うちではとけいも なってます

鈴ですなります 聞こえます
あれあれそりです もうきます
いえいえ風です ふぶきです
それでも見てます 待ってます
何かが来るよな 気がします
遠くでよがもが 鳴いてます

歌詞の意味

「よがも」とは「夜鴨」、つまり冬鳥のカモのこと。

日本の抒情歌『里の秋』の歌詞でもこの「夜鴨」が登場する。

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