Wind the Bobbin Up
ワインド・ザ・ボビン・アップ

日本の童謡『いとまきのうた』のルーツ? 原曲はデンマーク民謡か

『Wind the Bobbin Up』(ワインド・ザ・ボビン・アップ)は、日本の童謡『いとまきのうた』と同じように遊べる子供の遊び歌。『Wind Up the Bobbin』とも呼ばれる。

タイトルの意味は「ボビンを巻き上げろ」。「Bbobbin ボビン」は、糸を巻くための筒状の道具。カタカナ表記を英語的な発音に近づけると「ワインザ・ボビナップ」となるだろうか。

いとまきのうた』は、おそらくこの『Wind the Bobbin Up』が日本へ輸入されて生まれた遊び歌だと思われるが、詳細は不明。

『Wind the Bobbin Up』の原型はすでに1890年代には確認されていたという。この曲の原曲はデンマーク民謡のようだ。フランスにも同様の歌が存在する。デンマーク版とフランス版については『いとまきのうた』のページで解説しているので適宜参照されたい。

ちなみに、後半部分は童謡『きらきら星』のメロディ進行によく似ている。『きらきら星』の原曲はフランス民謡

なお、『Wind the Bobbin Up』と同様に歌える替え歌として、『Wind, Wind, Sugar Baby』という歌詞も比較的広まっているようだ。詳しくは後述する。

【YouTube】『Wind the Bobbin Up』

歌詞の意味

Wind the bobbin up
Wind the bobbin up
Pull, Pull, Clap, Clap Clap

糸を巻き上げ 糸を巻き上げ
ひいてひいて パンパンパン

Point to the ceiling
Point to the floor
Point to the windows
and point to the door

天井指して 床指して
窓を指して ドア指して

Clap your hands together
One, Two, Three
Put your hands Up on your knees

拍手をしましょう 1 2 3
両手をヒザに置きましょう

替え歌『Wind, Wind, Sugar Baby』

参考までに、『Wind the Bobbin Up』の替え歌として比較的有名な『Wind, Wind Sugar Baby』(ワインド、ワインド、シュガーベイビー)をご紹介しておこう。

歌詞を見ていくと、どうやらこの替え歌は幼児が体を動かして遊ぶリズム体操的なシチュエーションで歌われるようだ。

【YouTube】『Wind, Wind, Sugar Baby』 振付け

【YouTube】『Wind, Wind, Sugar Baby』

歌詞の一例

Wind, wind, sugar baby,
Wind, wind, sugar baby,
Push, pull, clap, clap, clap!

Face to face then back to back,
Shoemaker now here's your chance,
Face to face and back to back,
You can teach us how to dance.

Roll, roll, roll our shoulders,
Roll, roll, roll our shoulders,
Push, pull, clap, clap, clap!

Roll, roll, roll our legs,
Roll, roll, roll our legs,
Push, pull, clap, clap, clap!

マザーグース・子供向けの英語の歌

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