シベリウス 交響曲第1番

瀧 廉太郎『お正月』とシベリウスの接点とは?

『交響曲第1番 ホ短調』作品39は、フィンランドの作曲家ジャン・シベリウス(Jean Sibelius/1865-1957)が1899年に作曲した交響曲。初演は同年4月にヘルシンキで行われた。

シベリウスの代表曲『フィンランディア』もほぼ同時期に作曲されており、同曲は1900年7月2日に初演されている。

写真:フィンランドの首都ヘルシンキのシルタサーリ地区(出典:Wikipedia)

【試聴】Sibelius Symphony No.1 第2楽章

もういくつねるとお正月? 第2楽章のメロディと瀧 廉太郎

余談だが、シベリウス『交響曲第1番』第2楽章には、日本の瀧 廉太郎が1900年に作曲した唱歌『お正月』に似たメロディが登場する。「もういくつねるとお正月♪」のあの曲だ。

シベリウス『交響曲第1番』の初演は1899年4月、瀧 廉太郎『お正月』の作曲はその翌年であり、時系列的に瀧 廉太郎がシベリウスの影響を受けた可能性があることになる。

当時、瀧 廉太郎は東京音楽学校の研究科で西洋音楽を研究しており、海外の楽曲にアクセスする手段を持っていたと思われる。

すでにこの時代には電信技術も東京・横浜などの都市部に普及しており、シベリウスの作品についても東京音楽学校に情報が入ってきていたのではないかと考えられる。

ちなみに、瀧 廉太郎が作曲した『荒城の月』や『箱根八里』などの歌曲には、ドイツの作曲家メンデルスゾーンの影響が垣間見られる。詳しくは、こちらの「瀧 廉太郎(たき・れんたろう)有名な曲」にある関連ページをご参照願いたい。

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