おりひめ(織姫・織女)星 ベガ

七夕特集/川の向こうのあの人想い 今日も機織るおりひめ星

七夕伝説の主人公の一人「おりひめ星(織姫星・織女星)」は、実際の夜空ではこと座の1等星ベガ(ヴェガ)としてその姿を目にすることができる。

ベガ(ヴェガ)はこと座の中で最も明るく、地球からは約25光年の距離にあり、わし座のアルタイル(彦星)、はくちょう座のデネブとともに、夏の大三角形を形作っている。

ギリシャ神話「オルベウスのたて琴」とは?

こと座にちなんで、「オルベウスのたて琴」というギリシャ神話を一つご紹介。

発明の神ヘルメースが竪琴を発明し、アポローンが譲り受けて弾いた。この琴はアポローンの息子オルペウス(オルフェウス)の物となり、オルペウスは有名な音楽家になった。

やがてオルペウスは妻エウリュディケーと結婚したが、妻はヘビに噛まれすぐに死んでしまう。

決して振り返ってはならない・・・・

悲しんだオルペウスは冥神ハーデースのところに行き、琴を弾きながら妻を戻してくれるよう頼んだ。ハーデースは琴の調べが大変に美しいのでこれを許可したが、途中決して振り返ってはならないという条件をつけた。

帰る途中、もうちょっとというところでオルペウスは思わず後ろを振り向いてしまう。妻エウリュディケーは冥界に永遠に連れ戻され、嘆き悲しんだオルペウスは川に身を投げて死んでしまった。

弾き手を失った琴はそのまま川を流れていった。不憫に思ったゼウスがこれを拾い上げ、天空に煌めく星座とした。二人の死を悼むかのように、オルペウスの琴は今も夜空で輝き続けている。