Gubben Noak (Noach)
グッベン・ノーア

ノアが方舟を降りてブトウを植え、ワインを飲んで酔い潰れ…

『Gubben Noak (Noach) 』(グッベン・ノーア)は、スウェーデンの音楽家・詩人カール・ミカエル・ベルマン(Carl Michael Bellman/1740–1795)が18世紀後半に出版した歌謡集の一曲’(酒飲み歌)。

日本でも有名な童謡『アチャ・パチャ・ノチャ』のルーツの一つと考えられる。

『Gubben Noak』の歌詞では、旧約聖書「ノアの方舟」が題材とされ、ノアが大洪水後に方舟を降りてブドウを植え、ワインを飲んで裸で酔い潰れてしまうシーンが描写されている(創世記 5章 - 11章)。

聖書の人物を軽々しく扱った酒飲み歌ということで当時のスウェーデン教会は激怒(予期したベルマンは匿名で出版)。すぐに楽譜などの印刷物を回収して破棄を試みるが、『Gubben Noak』の流行を止めることはできなかったようだ。

ちなみに、ベルマンはスウェーデン王室歌・フォークダンス曲『グスタフス・スコール』の作曲者としても有名。

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【試聴】 Gubben Noak

アチャ・パチャ・ノチャとの関係は?

『Gubben Noak』のメロディを聴いてみると、童謡『アチャ・パチャ・ノチャ』のそれと非常によく似通っているということが分かる(アレンジにもよるが)。

同じメロディは『Gubben Noak』出版時より過去には確認されていないため、同曲は『アチャ・パチャ・ノチャ』のメロディ的なルーツの一つとして考えられるが、ベルマン自身が一から作曲したのか、既存の民謡が転用されているか否かなど、詳細は明らかではない。

なお、歌詞的なルーツとしては、ヨーロッパの別の童謡『Atte Katte Nuwa (Noa)』が関係性が深いと推測される。アメリカ・カナダ系のスカウトソングでは『Okki Tokki Unga』、日本のスカウトソングでは『ホキトキウンパ』として歌われている。

ちなみにスウェーデンでは、『Gubben Noak』と同じメロディで歌う童謡『むっくりくまさん』(Bjørnen sover)が広く親しまれている。

歌詞(スウェーデン語)・日本語訳

Gubben Noak, gubben Noak
var en heders man.
När han gick ur arken
planterade han på marken
mycket vin, ja mycket vin, ja
detta gjorde han.

いにしえのノア 尊き男
方舟を降りると 植物を植えた
一面にブドウを植えた

Noak rodde, Noak rodde
ur sin gamla ark,
köpte sig buteljer,
sådanna man säljer,
för att dricka, för att dricka
på vår nya park.

ノアは方舟から漕ぎ出し
ボトルを運んだ
新たな土地で飲むために

注:歌詞は6番まで(割愛)

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