『春への憧れ(K596)』は、モーツァルト晩年の作品。1791年1月14日にウィーンで作曲された。
曲に描かれているのは、小川のほとりにスミレが咲き乱れる5月の頃への思い。同日に作曲された「3つのドイツ歌曲」(k596,K597,K598)の一つであり、子供向けの歌曲として作曲されたようだ。
ところで、この『春への憧れ(K596)』のメロディーは、中田章(あきら)作曲の日本の歌曲『早春賦(そうしゅんぷ)』のメロディによく似ている。二曲ともに春への思いが込められた歌詞の内容となっている。比較して聴いてみると面白いかもしれない。
モーツァルト作曲「春への憧れ」
Sehnsucht nach dem Fruhlinge(Longing for Spring)
「早春賦」
中田章(あきら)作曲
【CD】 モーツァルト生誕250年記念 エターナル:モーツァルト
モーツァルト生誕250年記念でリリースされた、5枚組コンピレーション・アルバム。フェイド・アウト、フェイド・インなしで、モーツァルトのオール・ジャンルから、主要な名曲の聴きどころが揃う。
モーツァルトが12歳から亡くなる年まで書き綴った珠玉の歌曲がほぼ年代順に並べられている。一語一語語るかのようにテクストを大切に扱いつつ、磨き抜かれた響きで“喜”や“哀”の表情を歌い分けてゆくきめ細やかさは抜群。官能的であってもどこか清涼さが漂う。
「夏の思い出」、「.小さい秋みつけた」、「雪の降る街」など、中田喜直がキングレコードに残した数多くの作品の中から21世紀に残したい抒情歌・愛唱歌の名曲を厳選した企画。全曲オリジナル歌唱で,初CD化の貴重な音源も含まれる。