アニーローリー Annie Laurie

スコットランド民謡/父親に引き裂かれた二人の恋の行方は?

スコットランド民謡『アニーローリー』に登場するのは、マクスウェルトン家の長女Annie Laurie(アニーローリー)。

1682年生まれの実在の人物で、数多くの男性から求婚を受けるほどの美人だったという。

復元されたマクスウェルトン・ハウス(Maxwellton House)

愛し合うアニーローリーとダグラス

そんな彼女の魅力に惹かれた男性の中に、フィンランド家出身の詩人ウイリアム・ダグラス(William Douglas of Fingland)がいた。

アニーローリーとダグラスはお互いに愛し合い、二人は将来を誓い合っていた。だが、運命のいたずらが二人の仲を阻んだ。

当時のスコットランドは、断続的に内戦が続く混乱の時期。それぞれが属する氏族単位でまとまって、国を分ける大きな戦争を繰り広げていた。

政略結婚で引き裂かれた二人の純愛

運が悪い事に、ローリーとダグラスの二人の父親は互いに対立するclan(クラン)に属していたため、二人の結婚が許されることは到底適わぬことだった。

結局アニーは、父親の政略的な思惑も絡んで、1710年にクレイグダロック(クレイグダロッホ)の領主アレクサンダー・ファーガソン(Alexander Fergusson)と結婚した。

残されたダグラスは、愛するローリーのことが忘れられず、彼女への熱い思いを一遍の詩に託したという。ダグラスの思いは、スコットランド民謡「アニーローリー」として、後世に歌い継がれることとなった。

なお、メロディーは、スコットランドの女流音楽家Lady John Douglas Scott(ジョン・ダグラス・スコット夫人)により1838年頃につけられたもの。その際、歌詞も一部修正・追加されている。

【関連ページ】 スコットランド民謡・歌曲特集へ

【試聴】アニーローリー

歌詞・日本語訳(意訳)

Max Welton's braes are bonnie
Where early fa's the dew
And 'twas there that Annie Laurie
Gave me her promise true.

Gave me her promise true
That ne'er forgot shall be
And for Bonnie Annie Laurie
I'd lay me doon and dee.

マクスウェルトンの丘は美しく 朝露にぬれる
あの丘でアニー・ローリーは私に真実の愛をくれた
この愛を忘れる事はできない
愛しいアニー・ローリーのためなら
私の命を捧げる 死ぬ事すらいとわない

Her brow is like the snowdrift
Her nape is like the swan
And her face it is the fairest
That e'er the sun shone on.

That 'ere the sun shone on
And dark blue is her E'e
And for Bonnie Annie Laurie
I'd lay me doon and dee.

彼女の顔は雪のようで
彼女の首は白鳥のようだ
彼女はもっとも美しく 陽の光に満ちている
彼女の瞳は深い青色
愛しいアニー・ローリーのためなら
私の命を捧げる 死ぬ事すらいとわない

Like the dew on the gowan lying
Is the fall of her fairy feet
And like winds in the summer sighing
Her voice is low and sweet.

Her voice is low and sweet
And she's all the world to me
And for Bonnie Annie Laurie
I'd lay me doon and dee.

ヒナギクの上の露のように
夏にそよぐ風のように
美しい彼女の御声(みこえ)
彼女が僕のすべてだ
愛しいアニー・ローリーのためなら
私は命を捧げる 死ぬ事すらいとわない

関連ページ

有名なスコットランド民謡
『蛍の光』、『アニーローリー』、『故郷の空』、『ロッホ・ローモンド』など、有名なスコットランド民謡の歌詞・日本語訳・試聴