
『カチューシャ』は、1938年にロシアの人気フォーク歌手リディヤ・ルスラノヴァによって初演されたロシア歌曲。兵役に出て行った恋人を想う少女カチューシャの切ない思いを歌う。
「カチューシャ(Katyusha)」とは、Ekaterina(エカテリーナ)の指小辞(指小語)表現で、「可愛いお嬢さん」といったような意味がある(写真:ロシア赤軍の前で公演するリディヤ・ルスラノヴァ/出典:Wikipedia)。
指小辞(指小語)とは、ニックネームとは異なり、小さく可愛いものへの親愛感を表すために語尾に用いられる。
例えば英語では、「TED(テッド)」が「TEDDY(テディ)」に、「JAMES(ジェームズ)」が「JIMMY(ジミー)」といった具合になる。ドイツ民謡「幼いハンス(Hanschen klein)」の「-CHEN」の部分も、この指小辞(指小語)が用いられたもの。
カチューシャ以外のロシア語の指小辞(指小語)表現には、「ナタリーヤ(Nataliya)」→「ナターシャ(Natasha)」、「アレクサンドラ(Aleksandra)」→「サーシャ(Sasha)」などが有名。例えばロシア系の女子フィギュアスケート選手のサーシャ・コーエンの本名は、アレクサンドラ・ポーリーン・コーエン(Alexandra Pauline Cohen)である。
Расцветали яблони и груши,
Поплыли туманы над рекой;
Выходила на берег Катюша,
На высокий берег, на крутой.
咲き誇る林檎と梨の花
川面にかかる朝靄
若いカチューシャは歩み行く
霧のかかる険しく高い河岸に
Выходила, песню заводила
Про степного, сизого орла,
Про того, которого любила,
Про того, чьи письма берегла.
カチューシャは歌い始めた
誇り高き薄墨色の鷲の歌を
彼女が深く愛する青年の歌
大事に持ってる彼からの手紙
Ой, ты песня, песенка девичья,
Ты лети за ясным солнцем вслед,
И бойцу на дальнем пограничье
От Катюши передай привет.
おお 歌よ 乙女の歌よ
太陽をかすめ 鳥の如く飛んでゆけ
遠い国境の若き兵士の元へ
カチューシャの想いを届けるのだ
Пусть он вспомнит девушку простую,
Пусть услышит, как она поёт,
Пусть он землю бережёт родную,
А любовь Катюша сбережёт.
彼は思い起こすか 純真な乙女を
彼は聞くだろうか カチューシャの澄んだ歌声を
彼は愛すべき祖国の地を守り抜き
カチューシャは愛を強く守り抜く
Расцветали яблони и груши,
Поплыли туманы над рекой;
Выходила на берег Катюша,
На высокий берег, на крутой
咲き誇る林檎と梨の花
川面にかかる朝靄
若いカチューシャは歩み行く
霧のかかる険しく高い河岸に
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