八木節 やぎぶし

日本の民謡/またも出ました三角野郎が  四角四面の櫓の上で

『八木節(やぎぶし)』は、栃木県足利市、群馬県桐生市・太田市を中心とした地域で生まれた日本の民謡

歌い出しの歌詞は「またも出ました三角野郎が 四角四面の櫓の上で」。

桐生市では毎年8月に「桐生八木節まつり」が開催され、八木節おどりや八木節音頭などが披露される。1997年からは、北海道の「YOSAKOI ソーラン祭り」成功をモデルとした「ダンス八木節」が始まり、『八木節』を通じた桐生市の地域興しに存在感を示している。

写真:ダンス八木節2014 金賞 桐商ダンス部(出典:YouTube)

歌詞の一例:『八木節』

ハァーまたも出ました三角野郎が
四角四面の櫓の上で
音頭取るとはお恐れながら
国の訛りや言葉の違い
お許しなさればオオイサネー

【YouTube】八木節(やぎぶし)

【YouTube】八木節 吹奏楽 就實女子高校

こども八木節おどりも人気

幼稚園から小中学校にかけて、八木節おどりを優しく子供向けにアレンジした「こども八木節おどり」が全国的に人気が高い。

小中学校では学校の授業の一環として取り入れられ、運動会などのイベント時に披露されているようだ。小中学校時代に「子ども八木節」を踊った記憶が残っている方もいらっしゃることだろう。

踊りだけでなく、リコーダーや鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)などの器楽合奏が授業で行われたり、吹奏楽部による『八木節』演奏やロックアレンジなど、民謡『八木節』は幅広い年齢層に様々な形で広く親しまれている。

写真:こども八木節おどり(出典:岡山県真庭市 真庭こどもICTネットワーク)

八木節のルーツは?

現在の栃木県足利市にあった八木宿で、 初代堀込源太(本名渡辺源太郎)が歌っていた歌がルーツの一つとされている。

当初は渡辺の名から「源太節」と呼ばれてきたが、1914年(1913?)に日本蓄音機商会でレコーディングされる際に「八木節」と命名された。

起源については諸説ある。日光例幣使街道(にっこうれいへいしかいどう)の木崎宿で歌われてきた木崎節とする説、江戸時代末期に流行した口説節を起源とする説などがあるが、いずれも確証はないようだ。

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