さくら音頭

昭和初期から平成にかけて盆踊り定番の『さくら音頭』

盆踊りの定番曲『さくら音頭』については、曲名は同じだが違う曲、いわゆる同名異曲がいくつか存在する。

このページでは、昭和初期の『さくら音頭』から近年人気の『さくら音頭』まで、時系列に詳細をまとめていく。

最初の『さくら音頭』 1934年(昭和9年)

『さくら音頭』が最初に作曲されたのは、『東京音頭』が爆発的ヒットした翌年の1934年(昭和9年)のこと。

女性歌手の小唄 勝太郎(こうた かつたろう/1904-1974)と男性歌手の三島一声の歌唱で1933年にレコード化された『東京音頭』は、発売当時ミリオンヒットを記録する大ヒット曲となった。

空前の「音頭ブーム」に乗るしかないと、ビクター、テイチク、コロムビアなどレコード会社各社がそれぞれの『さくら音頭』を競作で1934年にリリース。

同じ曲名でリリースする競作(共作ではない)で、作詞者・作曲者は会社によってまったく異なっている。

今日有名なのは、『東京音頭』と同じく中山晋平が作曲し、小唄 勝太郎・三島一声が歌手を務めたビクターレコード版(作詞:佐伯孝夫)。歌いだしは「ハァー 咲いた咲いたよ 弥生の空に」。

【試聴】小唄 勝太郎・三島一声『さくら音頭』

ひろしのさくら音頭 1975年

1975年には、五木ひろしによる『ひろしのさくら音頭』がリリースされる。歌いだしの歌詞は「ハァー さくら咲いた咲いた パッとパッと咲いた」。

【試聴】 ひろしのさくら音頭

作詞は、五木ひろしのヒット曲『よこはま・たそがれ』、『千曲川(ちくまがわ)』などを手掛けた山口洋子。

作曲は、『高校三年生』、『北国の春』、『星影のワルツ』、『せんせい』など、昭和歌謡界を代表する作曲家の遠藤実。

テレビ番組「秘密のケンミンSHOW」によれば、岩手県・大船渡市では、結婚式の余興として、参列者・スタッフ全員で『ひろしのさくら音頭』を踊るのが定番だという。

木津姉妹のさくら音頭

1996年には、民謡歌手の木津茂理(きつ しげり)・木津かおり姉妹による『さくら音頭』が日本コロムビアよりリリースされた。

秋田音頭』の要素が強く組み込まれており、民謡風ポップス的な雰囲気も感じられる。歌いだしの歌詞は「サァー たのみます はやし(囃子) ハァー おどりコも そろたー」。

【試聴】さくら音頭/木津しげり・木津かおり

関連ページ

東京音頭
『さくら音頭』誕生の大きなきっかけとなった音頭ブームの火付け役
秋田音頭
『さくら音頭』が大きな影響を受けている秋田民謡