『桃太郎(ももたろう)』は、1911年(明治44年)に当時の音楽教科書『尋常小学唱歌 第一学年用』で発表された文部省唱歌。
作曲は『故郷(ふるさと)』、『春が来た』、『春の小川』、『朧月夜(おぼろづきよ)』等で知られる岡野貞一(おかの ていいち)。
歌詞は、同名の日本のおとぎ話「桃太郎」の世界を描いている。同作は、桃から生まれた桃太郎が、お婆さんから黍団子(きびだんご)を貰って、イヌ、サル、キジを従えて、鬼ヶ島まで鬼を退治しに行く物語。明治時代初期までのストーリーは、桃を食べて若返ったお爺さんとお婆さんの間に桃太郎が出来たという回春型の話の方が主流であった。
桃を食べて若返るというくだりには、道教やさまざまな神話が影響していると見られる。『山海経』や西王母伝説、或るいは日本神話のイザナギの逸話に見られるように、桃は邪気を祓い不老不死の力を与える霊力のある果実とされている。また、山奥に住む仙人にも桃は欠かせない存在である。桃太郎を齎した桃は、こうした霊力のある桃が山から流れて来たものとも考えられる。
桃太郎さん 桃太郎さん
お腰につけたキビダンゴ
一つわたしに 下さいな
やりましょう やりましょう
これから鬼の征伐に
ついて行くなら やりましょう
行きましょう 行きましょう
あなたについて どこまでも
家来になって 行きましょう
そりゃ進め そりゃ進め
一度に攻めて攻めやぶり
つぶしてしまえ 鬼が島
、
おもしろい おもしろい
のこらず鬼を攻めふせて
分捕物(ぶんどりもの)をえんやらや
万万歳 万万歳
お伴の犬や猿キジは
勇んで車を えんやらや