日本が世界に誇る霊峰 富士。葛飾北斎の浮世絵『富嶽三十六景』に「赤富士」として描かれ、『万葉集』や『古今和歌集』では歌枕(うたまくら)として数々の歌に詠み込まれるなど、文化・芸術の世界でも古くから親しまれてきた。
毎年7月1日の山開きから約2ヶ月の間、富士山は世界各地から登山客を集める登山シーズンを迎える。
2005年の登山者数は約20万人、その約3割が外国人登山者という。近年では減少傾向にあるものの、富士山の登山者数は依然として世界一を保っている人気の観光スポットである。
ただ、遠目で見上げる美しい富士山のイメージのまま登山に向かうと、実際の火山灰と溶岩の荒れ果てた世界に「アレッ?」と拍子抜けしてしまうかも知れない。
もちろん富士山から見下ろす景色は絶景であるが、寒くて空気の薄い昇りの山肌を延々と登っていくのは初心者にはなかなか辛いものがある。いくら遠目で綺麗だとはいえ、富士山は標高3776メートルの成層火山だ。そこには厳しい自然が待っている。
昔から、「富士山に 登らぬ馬鹿と 二度登る馬鹿」と言われる程の富士登山だが、それでも生きてるうちに一度は登って見たいと思わせる、まさに富士は日本一の山だ。
あたまを雲の上に出し
四方(しほう)の山を見おろして
かみなりさまを下にきく
ふじは日本一の山
青空高くそびえたち
からだに雪のきものきて
かすみのすそを遠くひく
ふじは日本一の山