おつかいありさん 歌詞と解説

ありさんと ありさんと こっつんこ♪

「あんまりいそいで こっつんこ ありさんと ありさんと こっつんこ」が歌いだしの童謡『おつかいありさん』は、1950年(昭和25年)にNHKラジオ番組「幼児の時間」向けに作曲された子供向けの歌。

歌詞では、一生懸命に働く小さな働きアリたちが、あまりに頑張りすぎてアリ同士でコツンとぶつかってしまい、そのショックでおつかいの内容を忘れてしまうという童話の世界のような物語が歌われている。

【YouTube】おつかいありさん

歌詞

あんまり いそいで こっつんこ
ありさんと ありさんと こっつんこ
あっちいって ちょん ちょん
こっちきて ちょん

あいたた ごめんよ そのひょうし
わすれた わすれた おつかいを
あっちいって ちょん ちょん
こっちきて ちょん

あんまり いそいで こっつんこ
ありさんと ありさんと こっつんこ
あっちいって ちょん ちょん
こっちきて ちょん

あわてんぼうの歌いろいろ

『おつかいありさん』の作詞は関根榮一、作曲は團伊玖磨(だん いくま)。團は『おつかいありさん』に続いて、『ぞうさん』、『やぎさんゆうびん』など、「〇〇さん」シリーズの幼児向け童謡の名曲を次々と手掛けていった。

ちなみに、『ぞうさん』と『やぎさんゆうびん』の作詞者である「まど・みちお」は、『あわてんぼうの歌(あわてんぼうのおつかい)』という童謡を作詞している。

この『あわてんぼうの歌』は、内容的になんとなく『おつかいありさん』のストーリーから影響を受けているように感じられる。

ただ、『あわてんぼうの歌』では、あわてんぼうが用事も聞かずにおつかいに出かけてしまうので、慌てぶりの度合いは『おつかいありさん』よりも更に強烈になっている。

これら「あわてんぼう」のDNAは、後世のクリスマスソング『あわてんぼうのサンタクロース』にもしっかりと受け継がれているようだ。

ちなみに、『おつかいありさん』の前には、北原白秋の作詞による『あわて床屋』という童謡の名曲がある。「あわて」つながりで歌詞を比較しながら聴いてみると、何か新しい発見があるかもしれない。

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