気のいいあひる

チェコ民謡/ある日アヒルは川辺に来たが…

「昔アヒルは体が大きくて 海も渡れば魚も食べたよ」の歌い出しで親しまれるボヘミア民謡(チェコ民謡)『気のいいあひる』は、1962年にNHK「みんなのうた」で日本に紹介された。

「みんなのうた」初回放送時の歌手はボニージャックス、1967年のリメイク版放送時はダークダックスが歌い手を務めた。

アヒル(上写真)はマガモを原種とする家禽で、生物学的にはマガモと同種。野生のマガモを飼いならして家禽化する際、個体や品種にもよるが、体が大きく重くなり、翼は小さくなって数メートルほどしか飛ぶことが出来なくなってしまった。

『気のいいあひる』の歌詞でも、野生のマガモから飛べないアヒルになるまでのエピソードが昔ばなしのようにストーリー形式で描写されている。

なお、同じメロディで歌い出しが「がちょうは河を越そうとしたが 水は満々流れは速い」の『気のいいがちょう』も存在する(訳詞:勝 承夫)。

ちなみにガチョウは野生の雁(ガン・かり)を飼いならして家禽化したもので、見た目は似ているがアヒルとは別の種に属する。

【試聴】気のいいあひる/ボニー・ジャックス

【試聴】童謡(民謡) 気のいいあひる

原曲のボヘミア民謡とは?

『気のいいあひる』をJASRACデーターベースで検索してみると、ボヘミア民謡『Dobromysla husicka』と曲名が記されていた。

この曲名でさらにGoogle検索をかけてみたが、それらしきボヘミア民謡(チェコ民謡)に出会うことはできなかった。

おそらく、これはNHK「みんなのうた」で紹介された他のヨーロッパ民謡と同じく、原曲が生まれた国では無名の曲だが、日本のテレビ番組で大々的に紹介され日本のみで有名になるという典型的パターンの一つではないかと思われる。

ちなみに、「husička」をGoogle翻訳にかけると「goose」、つまり「ガチョウ」と訳出された。『気のいいがちょう』の訳の方が原曲に近いのかもしれない(右写真はガチョウ)。

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