交響曲第9番ホ短調『新世界より』は、チェコの作曲家ドヴォルザークによる1893年作曲の交響曲。彼の9番目にして最後の交響曲である。
この曲は、ドヴォルザークのアメリカ滞在中(1892-1895)中に作曲された。
アメリカの黒人音楽が故郷ボヘミアの音楽に似ていることに刺激を受け、「新世界アメリカ」から故郷ボヘミアへ向けて作られた作品だと言われている。
オーケストラの演奏会で最も頻繁に演奏されるレパートリーのひとつでもあり、ベートーヴェンの交響曲第5番『運命』、シューベルトの交響曲第7(8)番『未完成』と並んで「3大交響曲」と呼ばれることもある。
交響曲第9番ホ短調『新世界より』は4つの楽章から成り、特に第2番 変ニ長調と第4番 ホ短調が有名。第2番の一部の旋律は、日本の歌曲『遠き山に日は落ちて』、アメリカ歌曲『Goin’ Home(家路)』などに転用されている。
【関連ページ】 『遠き山に日は落ちて』 交響曲第9番『新世界より』 第2楽章
余談だが、ドヴォルザークは熱狂的な鉄道マニアとしても知られている。アメリカに滞在したのは、アメリカ大陸横断鉄道を堪能することが大きな目的だったと勘繰る説もあるぐらいだ。
実際、ドヴォルザークがニューヨークにいた頃は、毎日グランド・セントラル駅へ出掛け、シカゴ特急の車両番号を記録していたという。用事があって駅まで行けない日には弟子に見に行かせていたなんて話も。
ちなみに、ドヴォルザーク作曲『ユーモレスク (Humoresky) 』冒頭のメロディーは、汽車に揺られながら思いついたものだと言われている。
【関連ページ】 ドヴォルザーク作曲 『ユーモレスク (Humoresky) 第7番 変ト長調』
|
コロムビアミュージックエンタテインメント |
ユニバーサル ミュージック クラシック |