Abide with Me 歌詞の意味・和訳

結核で亡くなる3週間前に死の床で作詞された賛美歌

『Abide with Me』(アバイド・ウィズ・ミー)は、スコットランドの聖公会信徒ヘンリー・フランシス・ライト(Henry Francis Lyte/1793–)が1847年に作詞した賛美歌

彼は結核を患っており、亡くなる3週間前に死の床で『Abide with Me』を作詞した。賛美歌『主よ御許に近づかん』と相通ずるものが感じられる。

夕焼けと十字架

メロディは、イギリスのオルガン奏者トウィリアム・ヘンリー・モンク(William Henry Monk/1823–1889)が1861年に作曲した『Eventide』(イーヴンタイド/夕暮れ)が用いられることが多い。

クリスチャンの葬式で歌われる機会がある。 タイタニック号沈没事件の際、船上で音楽を演奏していたバンドらは、沈みゆく船の上で『Abide with Me』を演奏していたという(上述の賛美歌『主よ御許に近づかん』も同様)。

日本では、讃美歌39番『日暮れて四方は暗く』(ひくれて よもはくらく)や、讃美歌21-218『日暮れてやみはせまり』などの曲名で日本語の歌詞がつけられている。

【YouTube】 Abide With Me - King's College Choir

歌詞の意味・和訳(意訳)

1.
Abide with me
fast falls the eventide
the darkness deepens
Lord, with me abide

私のそばに
夕日は落ちてゆき
闇は深まっていく
主よ 私のそばに

When other helpers
fail and comforts flee
Help of the helpless
O abide with me

救いがもたらされず
慰めが消え失せても
救い無き者の救い
ああ 私のそばに

2.
Swift to its close
ebbs out life's little day
earth's joys grow dim
its glories pass away

終末へ急ぎ足で
人生の儚い日は衰え
大地の喜びはかすみ
栄光は消え去る

Change and decay
in all around I see
O thou who changest not
abide with me

変わりゆき 朽ちていく
見渡す限りすべてが
おお 汝は不変なる者
私のそばに

3.
I need thy presence
every passing hour
What but thy grace
can foil the tempter's power?

汝の存在が必要
どんなときでも
汝の恵みだけが
誘惑の力をくじく

Who like thyself
my guide and strength can be?
Through cloud and sunshine
O abide with me

一体誰が 汝のように
私を導く力になりえようか?
雲と陽光を通り抜け
ああ 私のそばに

4.
I fear no foe
with thee at hand to bless
ills have no weight
and tears no bitterness

どんな敵も恐れない
汝のそばなら 祝福の御手よ
病も重荷とならず
涙も苦くはない

Where is death's sting?
Where, grave, thy victory?
I triumph still, if thou
abide with me

死の痛みはどこに?
墓に?それとも汝の勝利に?
私は勝利する
汝がそばにいるなら

5.
Hold thou thy cross
before my closing eyes
Shine through the gloom
and point me to the skies

汝が掲げる十字架は
私の閉じた眼の前で
闇の中で光輝き
空を指し示す

Heaven's morning breaks
and earth's vain shadows flee
in life, in death, O Lord
abide with me.

天界に朝が訪れ
地上の空虚な影が消え去る
命ある時も 死の時も
おお主よ 私のそばに

日暮れて四方は暗く(讃美歌 39番)

ひくれて四方(よも)はくらく
わがたまはいとさびし
よるべなき身のたよる
主よ ともに宿りませ

人生(いのち)のくれちかずき
世のいろかうつりゆく
とこしえにかわらざる
主よ ともに宿りませ

世の闇おしせまりて
いざないの声しげし
時のまも去りまさで
主よ ともに宿りませ

死の刺(はり)いずこにある
主のちかくましまさば
われ勝ちてあまりあらん
主よ ともに宿りませ

十字架のくしきひかり
閉ずる目にあおがしめ
みさかえにさむるまで
主よ ともに宿りませ

日暮れてやみはせまり(讃美歌21-218)

日暮れて やみはせまり、
わがゆくて なお遠し。
たすけなき身の頼る
主よ、ともに宿りませ。

いのちの 終わりちかく、
世の栄 うつりゆく。
とこしえに 変わらざる
主よ、ともに宿りませ。

うつりゆく世にありて、
誘惑は なお強し。
ただ主こそ わがちから。
主よ、ともに宿りませ。

死のとげ いずこにある。
死のちから せまるとも、
主に依れば 恐れなし。
主よ、ともに宿りませ。

閉ずる目に 十字架の
み光を 仰がしめ、
み国にて 覚むるまで
主よ、ともに宿りませ。

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