森のくまさんの歌詞の謎・疑問に迫る~ドナドナ研究室No.13 「森のくまさん」

森のくまさんの謎

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馬場氏が訳したアメリカ民謡「森のくまさん」の内容とは?

クマー ソングブックのページでも説明していますが、「森のくまさん」の英語版も日本語版も、どちらも森の中でクマに出会い、そのクマにお逃げなさいと薦められる点で大筋では共通点があるといえます。しかし、主人公は英語版ではおそらく男性、日本語版では女性(お嬢さん)で、歌詞の後半でクマと主人公が仲良くなってしまうのは日本語版のみのオリジナルストーリです。

 英語版の場合、逃げるようにクマがアドバイスしてくれる理由が歌詞の中ではっきりしていて、「'Cause I can see, you have no gun (銃を持っていないみたいだから)」と明確に記述されています。

 この箇所は英語版の「森のくまさん」において非常にキーポイントとなる部分で、自分と戦う道具を持たない哀れで無防備な主人公に同情するかのようなアメリカンジョーク的ユーモアが感じられ、この曲のユーモラスなイメージを決定付けているパートと言えます。

 確かに、このユーモアを字数制限のある日本語の歌詞に落とし込むのはなかなか難しいことはとてもよく分かるのですが、皆さんもよくご存知の通り、作詞者の馬場氏はこの部分をバッサリ切り落として、クマが「お逃げなさい」といった理由をあえて歌詞の中に埋め込まない方針をとったため、後世の日本でこのクマの不可解な行動に大きな疑問と議論が巻き起ころうとは、馬場氏も予想してはいなかったのではないでしょうか?

 以下に英語版の一般的な歌詞と日本語訳を提示したいと思います。英語版は日本語版と異なりストーリーが明確で筋も通っているごくシンプルな歌詞となっています。英語版のタイトルは複数あるようで、「THE OTHER DAY, I MET A BEAR」、「BEAR SONG」、「I MET A BEAR」、「ONE SUNNY DAY」 などの題名がよく見られます。

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TITLE:THE OTHER DAY, I MET A BEAR
タイトル:ある日、クマに出会った
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The other day, I met a bear, A great big bear, A way up there.
He looked at me, I looked at him, He sized up me, I sized up him.

ある日クマと出くわした かなりデカい熊に 道の途中で
クマは僕を見て 僕も熊を見た 
クマは僕を見定めて 僕も熊を見定めた

クマー

He says to me, "Why don't you run?" "'Cause I can see, you have no gun."
I say to him, "That's a good idea." "Now let's get going, get me out of here!"

クマは言った 「逃げなくて大丈夫?」
「だって君は銃を持っていないみたいだから」
僕はクマに言った 「そりゃいい考えだ」
「それじゃ早速逃げるとしよう」

I began to run, away from there, But right behind me was that bear.
And on the path ahead of me, I saw a tree, Oh glory be.

僕は走って逃げ出した  でもすぐ後ろにはあのクマが
道の先には木があった ありがたい

The lowest branch was ten feet up, I'd have to jump and trust to luck.
And so I jumped into the air, But that branch away up there.

低い枝でも3メートル  運にまかせて大ジャンプ
体は宙を舞ったけど  あの枝まではとどかない

Now don't you fret, and don't you frown, I caught that branch on the way back down.
That's all there is, there ain't no more, Unless I meet that bear once more

心配しないで 機嫌を悪くしないで
倒れかけながらも なんとか枝をつかめたんだ
僕の話はこれでおしまい これ以上は何もないよ
またどこかであのクマに出くわさない限りね

アメリカで有名な替え歌はちょっぴりアダルト?ストローとサイダーのお話

  さて、アメリカでは「森のくまさん」のメロディーに合わせたユニークな内容の替え歌がいくつか存在します。歌詞の内容は「森のくまさん」とは全く違っていてクマやその他の動物はまったく登場しません。ちょっぴりアダルトなシチュエーションもあってドキドキしてしまいそうな場面も登場するその替え歌とは一体?次のページに続きます。

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