
「リパブリック讃歌」そして「ジョン・ブラウンの身体(亡骸)」のメロディーは一体どこから来たものなのでしょうか?これについては「Say, brothers, will you meet us」という曲が元歌であるという説が一般的になっていて、さらにこの曲が存在すること自体はあまり異論がないようで、この曲が元歌であるという前提で話を進めていきたいと思います。
しかし、この曲が一体誰によっていつ作曲され、どのようにして「ジョン・ブラウンの身体」という歌詞がつけられるに至ったのかという点については、現在においても様々な憶測や議論が飛び交っている状態で、いずれの説も決定的な根拠がなくて歯切れの悪いものばかりなのです。だからといって何もコメントしないのはちょっとさびしいので、諸説の中でも比較的信憑性の高いエピソードをひとつご紹介したいと思います。
いろいろな資料を検討してみると、ウイリアム・ステッフェ(William Steffe)によって作曲され、1858年に初めて出版された「Say, brothers, will you meet us」という曲が元歌であるという説が現在最も有力なようです。彼についての記録や資料を探してみたのですが全然見つからなくて、一応実在はしていたようなのですが、その素性についてはあまり明らかではありませんでした。
ウイリアム・ステッフェはフィラデルフィアで保険販売員の仕事をしていたのですが、ある日グッドウィル・エンジン・カンパニーという会社から接客用に使うための曲の作成を依頼され、そこで"Say, Bummers, Will You Meet Us?"という曲が彼によって作曲されたそうです。
その曲が後に誰か(恐らく教会関係者)によって歌詞の内容が讃美歌的な内容に書き換えられ、教会によって1858年に出版されることで、現在まで知られている"Say, Brothers, Will You Meet Us."という歌になったとのことです。歌詞を見てみると、、「ジョン・ブラウンの身体」でも用いられているような同じフレーズを3回ずつ繰り返す独特のリフレインが非常に特徴的で、「Glory, glory, hallelujah」のコーラス部分も存在しています。
Say, brothers, will you meet us
Say, brothers, will you meet us
Say, brothers, will you meet us
On Canaan’s happy shore.Chorus:
Glory, glory, hallelujah,
Glory, glory, hallelujah,
Glory, glory, hallelujah,
For ever, evermore.By the grace of God we’ll meet you,
By the grace of God we’ll meet you,
By the grace of God we’ll meet you,
Where parting is no more. Chorus.Jesus lives and reigns for ever,
Jesus lives and reigns for ever,
Jesus lives and reigns for ever,
On Canaan’s happy shore. Chorus.
この"Say, Brothers, Will You Meet Us."の更に元の曲である"Say, Bummers, Will You Meet Us?"についても少し調べてみましたが、納得のいく決定的な資料が見つかりませんでした。それでもいくつかそれに近いような曲が見つかりましたので、参考資料として次のページでご紹介したいと思います。「ジョン・ブラウンの身体」の由来については本当にキリがないので次のページで最後にしたいと思います。