カレリア組曲 The Karelia Suite

ジャン・シベリウス(1865-1957)

『カレリア組曲』は、フィンランドの作曲家ジャン・シベリウス(Jean Sibelius/1865- 1957)が1893年に作曲した劇付随音楽『カレリア』(全9曲)に基づく組曲。

劇付随音楽『カレリア』は、「序曲」、「7つのシーン」、そして終曲の「フィンランド国歌」の全9曲から構成されている。

「7つのシーン」では、カレリア地方の13~19世紀までの歴史が描かれていたが、残念な事に、この作品の大部分はシベリウス自身により破棄されてしまった。

現在は『カレリア』全9曲から、第1曲『間奏曲』、第2曲『バラード』、第3曲『行進曲風に(アラ・マルチャ)』の3曲が抜粋され、『カレリア組曲』として演奏会用に再構成されている。

写真:カレリア共和国の古都ケミにあるソロヴェツキー修道院(世界遺産)

カレリアとは?

カレリアとは、フィンランド東南部とロシアとの国境付近に位置するカレリア共和国又はカレリア地方を指している。

カレリア共和国のかつての首都サンクトペテルブルグは、「北欧のヴェニス」との異称をもつ水の都。世界の三大美術館の一つであるエルミタージュ美術館、イサク聖堂、ネフスキー大通りなど、18世紀のバロック・クラシック様式建築が立ち並ぶ美しい古都だ。

【試聴】Sibelius - Karelia Suite

収録CD

シベリウス:作品集

フィンランドの指揮者オッコ・カムと、シベリウス演奏には定評のあったカラヤンによる管弦楽曲集。

岡野貞一作曲「春の小川」とそっくり?

ところで、シベリウスの組曲『カレリア』の「7つのシーン」の一つに登場する「バラード」の最後の部分に、日本の民謡「春の小川」(作曲:岡野貞一)とよく似たフレーズが登場する。いわゆる他人の空似のレベルだが、割と良く似ていて興味深い。

【試聴】組曲『カレリア』より「バラード」

【試聴】春の小川(岡野貞一)

シベリウスの楽曲と日本の童謡・唱歌との「偶然の一致」については、「もういくつ寝るとお正月♪」の歌いだしでおなじみの唱歌『お正月』(作曲:瀧 廉太郎)も比較的有名。

このような海外の楽曲とよく似た日本の歌をまとめたお遊び企画「元ネタ・原曲・似てる曲 そっくりメロディ研究室」にも是非お立ち寄りいただきたい。

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