交響詩『禿山の一夜』

ムソルグスキー(Modest Mussorgsky/1839-1881)

交響詩『禿山の一夜』(はげやまのいちや/Night on Bald Mountain)は、組曲『展覧会の絵』で知られるムソルグスキーの管弦楽曲。

テレビ番組で不気味なシーンの効果音・スポットBGMとして使われることがある。

ロシア民話に基づいており、聖ヨハネ祭前夜、禿山(はげやま)に地霊チェルノボグが現れ、手下の魔物や幽霊、精霊達と大騒ぎするが、夜明けとともに消え去っていく、との伝承がベースとなっている。

【YouTube】ムソルグスキー 交響詩『禿山の一夜』

コルサコフの編曲で有名に

没後(1881年)、リムスキー=コルサコフは彼の才能を何とかして世に知らしめたいと考えていた。

コルサコフは、当時未発表だったムソルグスキーの作品から『禿山の一夜』を採り上げ、補筆・編曲を加えて1886年に発表した。今日ではこのコルサコフ改訂版が広く知られている。

TVの不気味なシーンの効果音として頻繁に使われるなど日頃耳にする機会は多い。

ディズニー「ファンタジア」にも

イギリスの指揮者ストコフスキー(Leopold Stokowski/1882-1977)の編曲版は、ディズニーのアニメーション映画『ファンタジア(Fantasia)』(1940年)で使用された。

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ディズニー版『禿山の一夜』では、冒頭に弦トリルが追加され、木管で奏される早いパッセージが弦で演奏される。終結部では、次曲への導入として合唱が入る。

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