魔法使いの弟子

ポール・デュカス(Paul Abraham Dukas/1865-1935)

『魔法使いの弟子 The Sorcerer's Apprentice』は、フランスの作曲家ポール・デュカス(Paul Abraham Dukas/1865-1935)作曲による1897年初演の交響詩。完璧主義者のデュカスが生涯に残した数少ない楽曲の中で最も有名な作品。

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ディズニーのアニメ映画「ファンタジア」では、音楽監督ストコフスキーが映画向けにアレンジしたデュカスの楽曲『魔法使いの弟子』が音楽に用いられた。同作では弟子役をミッキーマウスが演じている。

【試聴】Sorcerer's Apprentice - Paul Abraham Dukas

ゲーテ「魔法使いの弟子」あらすじ

ドイツの詩人ゲーテによる「魔法使いの弟子 Der Zauberlehrling」フランス語版に着想を得たとされ、そのあらすじは次のようなストーリーとなっている。

とある工房に老いた魔法使いと若い弟子がいた。ある日、魔法使いの老師は弟子に水汲みの雑用を命じて出かけて行った。

水汲みの仕事をサボろうと、魔法使いの弟子は、見よう見まねでホウキに魔法をかけ、自分の代わりに仕事をさせようと思いついた。

まだ見習いで魔法を習得していたわけではなかったが、運よく魔法は大成功。ホウキは動き出し、せっせと水汲みの仕事を始めた。

十分水もくみ終わり、そろそろホウキの魔法を解かなければならなくなった魔法使いの弟子は、あることに気がづいて青ざめた。魔法を解除する方法を知らなかったのだ。

止めどなく水をくみ続けるホウキ。水はあふれかえり、工房の床は一面水浸しに。

あせった魔法使いの弟子は、「止められないなら壊してしまえ」とホウキを鉈で真っ二つにするが、なんとホウキは分身となって数を増やし、前より増した勢いで水をくみ続けていく。

洪水のようにあふれかえる水。どうしようもなくなった魔法使いの弟子は万事休す。もはや絶望的な状況に追い込まれたその時、魔法使いの老師が舞い戻り、熟練した魔法でたちまち事態を収拾。未熟で軽率な弟子を厳しく叱りつけた。おしまい。

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