おお運命の女神よ カルミナ・ブラーナ

カール・オルフ(Carl Orff/1895-1982)

『カルミナ・ブラーナ(Carmina Burana)』は、ドイツのカール・オルフ作曲による世俗カンタータ。

ドイツ南部のバイエルンにあるベネディクト会ボイレン修道院(Benediktbeuern)で発見された詩歌集が基になっている。

写真:カール・オルフが生まれたミュンヘンの街並み

オルフはこの詩歌集から24曲を選んで(内1曲はオルフの自作)曲を付け、1937年7月8日にフランクフルト歌劇場で初演された。

『カルミナ・ブラーナ』の編成は、混声合唱、少年合唱、ソプラノ・テノール・バリトンのソリスト、オーケストラという大規模なもので、シンプルな和音及び強烈なリズムで聴く者を圧倒する。

楽曲中の合唱『おお、運命の女神よ O Fortuna(オー・フォルトゥーナ)』が最も有名。歌詞はラテン語で日本人にも発音しやすく歌いやすい。

【試聴】オルフ カルミナ・ブラーナより「おお運命の女神よ」

歌詞の意味・日本語訳

O Fortuna,
velut Luna statu variabilis,

おお運命の女神よ
移ろう月の如く

semper crescis aut decrescis;
vita detestabilis
nunc obdurat et tunc curat
ludo mentis aciem;
egestatem, potestatem,
dissolvit ut glaciem.

汝は常に満ち欠けを繰り返す
情け容赦無い忌むべき世界
感情のおもむくがままに
競争 貧困 権力
氷の如く溶けていく

Sors immanis et inanis,
rota tu volubilis,
status malus, vana salus
semper dissolubilis;
obumbrata et velata
mihi quoque niteris;
nunc per ludum dorsum nudum
fero tui sceleris.

破滅 粗暴 虚無
揺れ動き 定まることなし
恩恵なきままに消え行くのみ
影に潜みベールに覆われ
重く圧し掛かり来る
汝の邪(よこしま)なる戯れに
今や顕わなる背後を晒すのみ

Sors salutis et virtutis
mihi nunc contraria;
est affectus et defectus
semper in angaria.
hac in hora sine mora
cordae pulsum tangite!
quod per sortem
sternit fortem,
mecum omnes plangite!

繁栄と美徳は我が身には遠く
運命の為せる業にただ従うのみ
今こそ弦を鳴らせ!
幸運により刺客は滅ぼされん
皆で哀歌を歌い上げるのだ!

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