眠りの精(砂の精)

ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms/1833-1897)

「眠りの精(砂の精)」は、ブラームスの編曲による「14の子どものための民謡集」の4番目の曲。

「14の子どものための民謡集」は、ブラームスと親しい関係にあったシューマンの死後に、ブラームスがその子供達のために贈ったとされている。

ドイツでは、詩人フリートリッヒ・シュペー作詞による「ベツレヘムに生まれたもう」としてクリスマスキャロルの定番となっている。

ちなみに、砂の精とは、夜に子供達の目に砂をかけて眠らせてしまう妖精のこと。ドイツの作曲家フンパーディンク(Engelbert Humperdinck/1854-1921)のオペラ「ヘンゼルとグレーテル」の中にも登場する。

この物語では、日が沈みかけた森の中で、イチゴを摘み終えたヘンゼルとグレーテルに魔法の砂をかけて二人を眠らせてしまう。

赤ちゃんスヤスヤ!世界の子守歌

【試聴】眠りの精(砂の精)

歌詞(ドイツ語)・日本語訳(意訳)

Die Blumelein sie schlafen
schon langst im Mondenschein,
sie nicken mit den Kopfen
auf ihren Stengelein.
Es ruttelt sich der Blutenbaum,
es sauselt wie im Traum:
Schlafe, schlafe, schlaf du, mein Kindelein!

月明かりの中 花も眠る
花弁を下に垂らし
夢の中でざわめき揺れる
眠れ 眠れ 我が子

Die Vogelein sie sangen
so sus im Sonnenschein,
sie sind zur Ruh gegangen
in ihre Nestchen klein.
Das Heimchen in dem Ahrengrund,
es tut allein sich kund:
Schlafe, schlafe, schlaf du, mein Kindelein!

日の光の中 歌う小鳥も
羽根を休める小さな巣の中
落穂の中で一人鳴くコオロギ
眠れ 眠れ 我が子

Sandmannchen kommt geschlichen
und guckt durchs Fensterlein,
ob irgend noch ein Liebchen
nicht mag zu Bette sein.
Und wo er nur ein Kindchen fand,
streut er ihm in die Augen Sand.
Schlafe, schlafe, schlaf du, mein Kindelein!

窓から覗く眠りの精
まだ起きてる子は居ないかと
いたらかけよう眠りの砂
眠れ 眠れ 我が子

Sandmannchen aus dem Zimmer,
es schlaft mein Herzchen fein,
es ist gar fest verschlossen
schon sein Guckaugelein.
Es leuchtet morgen mir Willkomm
das Augelein so fromm!
Schlafe, schlafe, schlaf du, meine Kindelein!

部屋から出て行く眠りの精
大人しく寝ている愛する子
ちゃんと閉じてる小さな目
輝く朝の光に迎えられ
敬虔なる小さな瞳
眠れ 眠れ 我が子

赤ちゃんスヤスヤ!世界の子守歌

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