ハバネラ Habanera
ビゼー「カルメン組曲 Carmen Suite」より
ジョルジュ・ビゼー(Georges Bizet/1838-1875)
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ビゼー:歌劇《カルメン》全曲 [DVD] |
『ハバネラ(恋は野の鳥)』は、『カルメン組曲(Carmen Suite)』の一曲。ビゼーの歌劇『カルメン』において、ドン・ホセを惑わすカルメンのアリア。
ハバネラ(habanera)とは、キューバの民俗舞曲およびその様式のこと。1791年のハイチ革命における避難民によってハイチからキューバにもたらされた。フランスのコントルダンスに源流があるという。
その後ハバネラのリズムは、船乗りによってスペインに輸入された。19世紀末までに非常に人気の舞曲となり、ハバネラは「スペイン舞曲」として定着していった。
そのため、スペインを舞台とするオペラやクラシックなどで、スペインらしさを強調するためにハバネラのリズムが用いられるようになった。ちなみに、ハバネラはフラメンコと混ざり合ってアルゼンチンに上陸し、タンゴのルーツとなっている。
ビゼーの歌劇カルメンとは?
歌劇『カルメン(Carmen)』は、フランスの作曲家ジョルジュ・ビゼーによる全4幕のオペラ。プロスペル・メリメの小説『カルメン』をベースとして、音楽(歌)の間を台詞でつないでいくオペラ・コミック様式で書かれている。
1875年パリのオペラ・コミック座で初演され不評であったが、ビゼーの死後エルネスト・ギローにより台詞を改作して上演され、人気を博すようになった。