ケルトの大晦日に行われる収穫祭ハロウィン
ブリテン諸島に今なお残る古代ケルト人の魂
ハロウィン(Halloween)は、ケルト人の収穫感謝祭であるサウィン祭(サウン、サワーン)がカトリックに取り入れられたもの。
ケルト人の1年の終りは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり精霊や魔女が出てくると信じられ、これらから身を守る為に仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていた。
現代において「ケルト」というと、アイルランド、スコットランド、そしてイングランド南西部のウェールズやコーンウォール(Cornwall)などが代表的だ。
例えば、スコットランド・グラスゴーを本拠地とするサッカークラブチーム「セルティック(Celtic Football Club)」は、アイルランドの国花シャムロック(クローバー)をエンブレムとし、ケルト色を全面に押し出している。
音楽とケルト文化
音楽の世界では、「ユーレイズミーアップ(You Raise Me Up)」で有名になった女性音楽グループ「ケルティック・ウーマン」や、代表曲「オリノコフロウ(Orinoco Flow)」で知られるアイルランドの女性アーティスト「エンヤ(Enya)」などが、アイルランドのケルト音楽を楽曲に取り入れている。
ちなみに、ドナドナ研究室「ダニーボーイ」でも少しコメントしているが、アメリカにはアイルランド系の移民が多い。アメリカ人のおよそ15%近くがアイルランド系の祖先を持つとさえ言われている。
例えば、ジョン・F・ケネディ、ロナルド・レーガン、ビル・クリントン、ウォルト・ディズニーなど、政治・文化の大物にもアイルランド系アメリカ人は少なくない。彼らの祖先がアイルランドの文化・風習をアメリカに持ち込み、アメリカの風土と結びついて世界中に広まったお祭りが「ハロウィン」というわけだ。
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