ポーリュシカ・ポーレ
Полюшко Поле (Polyushko Pole)

ロシア歌曲/草原を行く赤軍の英雄達 嘆き悲しむ村娘

『ポーリュシカ・ポーレ(ポーリシュカ・ポーレ)』は、1934年に作曲されたロシア歌曲

クニッペルの交響曲第4番「コムソモールの戦士の叙事詩(A Poem about a Komsomol Soldier)」第一楽章の挿入歌として作曲された。

歌詞の舞台は、1917年のロシア革命後4年ほど続いた国内戦争の頃。平原を疾駆する赤軍騎兵の勇姿、それを見送る農村の娘達が描かれている。「ポーリュシカ・ポーレ」の意味は「草原よ、草原」といった意味になる。

レフ・クニッペル(Lev Knipper/1898-1974)は、作家チェーホフの妻オリガ・クニッペルの甥で、1898年にグルジアのトビリシで生まれた。

モスクワとベルリンで作曲を学び、1920年代には「現代音楽家協会」に属しながらストラヴィンスキーの強い影響下に前衛的な作品を書いていたが、後には赤軍関係の音楽活動に携わるようになった。

世界中でアレンジされた『ポーリュシカ・ポーレ』

『ポーリュシカ・ポーレ』は様々な国でアレンジされ、「コサック・パトロール(The Cossack Patrol)」や「草原(Meadowland)」、「草原の騎兵(Cavalry of the Steppes)」など数多くのタイトルが付けられている。

日本では、TBS系ドラマ「青の時代(1998年)」において、ロシア人歌手オリガが主題歌として歌った「ポーリュシカ・ポーレ "Le Vent Vert" ~ Le Temps Bleu」が記憶に新しい。

【試聴】ポーリュシカ・ポーレ

歌詞(キリル文字)・日本語訳

ロシア民謡 アレクサンドロフ赤軍合唱団

<注:歌詞はグーセフ版の一部を抜粋したもの>

Полюшко-поле,
полюшко, широко поле,
Eдут по полю герои,
Эх, да красной армии герои.

草原 草原よ 広い草原よ
英雄達が草原を行く
赤軍の英雄達が

Девушки плачут,
Девушкам сегодня грустно,
Милый надолго уехал,
Эх, да милый в армию уехал.

娘達は泣いている
今宵は悲しみに暮れる
恋人が遠くに行ってしまった
彼らは出征していったのだ

Девушки, гляньте,
Гляньте на дорогу нашу,
Вьётся дальняя дорога,
Эх, да развесёлая дорога.

ロシア民謡集 モスクワ郊外の夕べ (楽譜)

娘さん達 僕等の道を見てごらん
遠くまで続く僕等の道を

Только мы видим,
Видим мы седую тучу,
Вражья злоба из-за леса,
Эх, да вражья злоба, словно туча.

僕等の目に映る灰色の雲
雨雲のように広がる
森に潜む敵の憎しみ

Полюшко-поле,
полюшко, широко поле,
Eдут по полю герои,
Эх, да красной армии герои.

草原 草原よ 広い草原よ
英雄達が草原を行く
赤軍の英雄達が

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